寧子の家から2人バイクで出かける
節約のためか寧子は883の後ろに乗れと言ってくる
市街地に入り寧子は一軒のパスタ屋にバイクを停めた
『いらっしゃいませ。あらやっちゃん!久しぶり!
あれ?何々!彼氏!?イケメンじゃないのー!!いつのまにこんなイケメン!』
『も~!やめてよ~!ここ座るね。たかしこっち。』
『どこ行ってもみんな親しいね。』
『…まぁね…』
『……?』
私はカルボナーラ、寧子はペペロンチーノを頼む
味はどこの街に行っても二、三軒はありそうなごく普通の味だった
食べ終わると寧子はすぐに帰ろうと言う
私は特にすることもなかったし、寧子に言われるまま店を出る
寧子が会計をしているのを見てふと尿意を催したので店に戻る
最初に話しかけてきたおばさんのウェイトレスと寧子が話している
『何にも言わないで!お願いそっとしておいて!』
『あっやっちゃん…彼氏…』
『たかし!どうしたの!?』
『いゃトイレ…』
『そっそう…あたし外で待ってるから…』
トイレから出るとウェイトレスのおばさんがそっと近づいてくる
『やっちゃんのことお願いね!この街のみんなやっちゃんのこと心配しているの!泣かしたりしたら承知しないから!』
『……わかりました、が、こう言われたことも寧子さんには内緒にしておいた方が良いですか?』
『もちろんよ!』
『……あのおばさんに何か言われた?』
『うーん、どうだろ?少なくとも僕にはまだ関係の無い事かな。
それに寧子さんが僕の事飽きて捨てられるかもしれない可能性もあるからね(笑)』
『……バカ……』
その日はそのまま格安洋服店やドラッグストア、DAISOなどを周り、私の生活用品を購入して帰宅。
夕食はコンビニでお互い好きなもの買って、飲みながら過ごした。
そのうち寧子さんが先にお風呂に入り、交替で私が入る。
『あー!気持ちよかったー!ってまた服着てないじゃないですか!』
『明日仕事だから今日はあたしだけでもさっさと済ませてよ~!』
『ムードも何もありゃしない……』
『さあ一緒に布団に入って!』
『わかりましたよ』
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