『おい豚。起きろ。』
頬を叩いて麻衣子を呼ぶめぐみさん。
『…アタシ…』
『ご主人様に抱かれたくなかったんだな?』
『違います!そんなんじゃ…』
『口答えするのか!?』
『違います!抱かれたいんです!たかしさんに抱かれたいんです!でもたかしさんにいっぱいされて!気持ち良くなって!今までで一番気持ち良くて!もっともっとって思ったけど、イッたら抱いてもらえなくて、でもたかしさん好きだからいっぱいして欲しくて、何が何だかわかりません!今なに言ってるのかもわかりません!でも抱いて欲しいのは本当です!』
『……どうします?ご主人様。』
私の方を向き尋ねた後ウィンクするめぐみさん。
『明日の仕事は何時?』
『13時に新宿のスタジオ入りで、17時上がり予定です。』
『じゃあ11時起きで充分間に合うね。じゃあ今使った道具を洗って他の道具と一緒に片付けて。俺風呂入ってくるから。片付け終わったら風呂に入りなよ。』
私とめぐみさんの2人で一階へ戻りリビングの椅子に座る。
『中々良い感じじゃない。本当にたかしに惚れてるのね。
DVD見てて気付いたけど、あの子一時的に肉欲に溺れたけど心まで奪われてないよ。
たかしにとって嫌な言葉言ってたかもしれないけど、あの子なりに抵抗しながら仕方なかったんだと思う。
世間知らずだからあれしたらこれは返すとか言われ続けて、ズルズル行っちゃったんじゃないかなぁ。』
私はしばらく考えた。
そうであって欲しいと思っていた。
しかし取り返しのつかない事にされていた事も事実であった。
『やっぱりどれだけ考えても正解がわかりません。
俺たちは今精一杯やれるだけの事をやって、もがき苦しみながら暮らしていくんだと思います。』
めぐみさんは何も言わず、微笑みながら頷いてくれた。
『じゃあワタシ帰るね。麻衣子ちゃん明日17時上がりって事は夕飯一緒に食べてくるんでしょ?今日と同じで21時で良いかな?』
『まだ続けますか?』
『勿論。今のたかしじゃ1人で敵う麻衣子ちゃんじゃないよ。それに真沙美の事も気になるしね。』
『真沙美はどうするんですか?』
『ふふ~ん。ちょっと考えがあるんだ~。でもまだ教えな~い(笑)
じゃあまた明日。』
『あっ!明日はどんな酒用意しておきましょうか(笑)』
『おっ?わかってきたね~(笑)なら菊姫の銀をたらふく用意しておいて!』
『わかりました(笑)同じ石川の魚も用意しておきますよ(笑)』
『たかし、お前良い母ちゃんになれるぞ(笑)』
めぐみさんが帰って少ししてから風呂に入る。
軽くシャワーを浴びて湯船に入っていると、脱衣所に麻衣子が来た。
『一緒に入って良いですか?』
『あぁ、どうぞ。』
胸と股間を手で隠し麻衣子が入ってくる。
『シャワーお借りします。』
シャワーで髪の毛、身体を洗っている麻衣子を見ながら、麻衣子はどんなシャンプー、トリートメント、ボディーソープ、化粧品落としや化粧品、寝る前のパックを使っているんだろう?
必要な物は買ってこないとなぁ~。
明日の帰り一緒に買い物行くか。
久々のデートみたいだなぁ。
などと考えていたら
『お先に上がります。』
『えっ?湯船に入らないの?』
『ご主人様と同じ事は出来ません。奴隷……ですから……』
『じゃあ命令。一緒に入れ。』
『……ありがとうございます…』
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