家に着いたとき、玄関先に麻衣子が立っていた。
めぐみさんは麻衣子に気が付いているが腕を離さない。
『たかしさんお話ししたいことがあるの。2人で話せないかな?』
『うん、俺も話したいことがあるから。』
めぐみさんは腕を離すことなくそのまま3人で家に上がる。
私は麻衣子をリビングに残し、めぐみさんに全室を案内して周る。
『何で腕組んだままだったんですか?麻衣子勘違いしてると思う。』
『別にぃ~。チョットしたスパイスよ(笑)ところで一階はお客さんとかも来るだろうから無理っぽいけど、2階に専用部屋作っちゃう?
壁ぶち抜きで、壁、天井、床、窓、全部防音防水にして、天井近くにもう一本梁付けて、金具取り付けて、補強してってかなりかかっちゃうなぁ。
まぁ金はいっぱいあるから大丈夫か(笑)』
『あの~地下シェルターみたいなのはダメですか?』
『何!?そんなのあるの!?見せて見せて』
『うっわぁ~これ良いじゃん!ここならミサイル落ちても調教出来るじゃん(笑)このまま生活も出来るよ。ワタシも個人的に使いたいな~なんて(笑)
じゃあ業者来たらワタシが業者と話しつけるね。ここなら…多分だけどウン十万で出来ると思う。アイテムやグッズもたくさん買うとして100万用意しておいてよ。』
『わかりました。じゃあ一階と地下はめぐみさんにお任せします。私は麻衣子と話をしてきます。』
『OK!あっ!最後のアドバイス。手を出すな 心静かに 許すのが漢だ』
『何かの標語ですか?』
『バカ!まぁ今日は黙って頷いてろ。途中は何も喋らなくていい。最後は何も無かったことにする。そうすれば後でフォローしてやるから言った通りにしておけ。』
まあ確かに、元々許すつもりだったのだ。
赤ちゃんさえ居なければ。
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