それからしばらく、メールや電話で、色んな話をする日々が続いて、私の中に彼と「会いたい」という想いも募るようになった。
でも、会えば何をされるか考えると怖くて、自分から「会いたい」とは言えなかった。
そんな時、彼から、
「休みの日に会おうか?」
と誘って貰えて、
「はい」
と即答した。
仕事にも身が入り、体育の授業で身体を動かすのが楽しくなった。
「えっちゃん、最近キレイになったよね?」
と子供達にも言われ、
「先生、って呼びなさい」
と叱ったけど、凄く嬉しかった。
毎日、デートに着て行く服や下着を選ぶのが楽しくて、自撮りした写メを彼に送って採点して貰った。
毎日、美容体操したり、スキンケアもして、自分なりに頑張って、デート当日は、万全の状態で迎えた。
「悦子さん?」
待ち合わせ場所にクルマで現れた男性は、スーツ姿で都会の匂いのするイケメン。
「おまたせ」
と言って助手席の扉を開けてくれて、私の手を握って座らせてくれた。
紳士的な態度にギャップを感じたけど、(この人になら、全てを捧げても良い)と確信した。
「悦子さんは、どこか行きたい場所はありますか?」
と聞かれたので、
「お任せします」
と答えた。
私は、彼の運転している横顔を見ながら、彼の話に相づちを打つしかできなかった。
同じ空間にいるだけで、胸は高まり、アソコの奥がキュンキュン疼いていた。
(はしたない)
と、欲情している自分が恥ずかしいと思いながら、彼は黙ってホテルの駐車場にクルマを停めた。
フロントで荷物を預けてチェックインを済ませると、ボーイさんが荷物を持って、部屋に案内してくれた。
「食事は?」
「あの、私、お弁当を作って来たんです」
と言うと、
「じゃあ、ルームサービスは後にしよう」
と言って、ボーイさんを帰すと、室内に二人きりになりました。
「評判通り、良い部屋だね。見張らしも良いし」
窓際に立つ彼が眩しかった。
「ご主人様」
と言って、彼の背中に抱きついた。
※元投稿はこちら >>