今日もイケメンくんは見舞いに来てくれた。
『いつも、見舞いに来てもらって悪いわねぇ』
私は車椅子に座ったまま玄関で彼を迎えた。
『いえいえ、僕の方こそ奥さんにケガをさせてしまって申し訳ありません。僕にできることなら何でもやりますので、命令してください！』
『フフッ…イヤだわ「命令」だなんて、そんなことできないわよ』
佐智子は笑い飛ばしたが、内心ドキドキしていた。
『でも…なんだか興奮しちゃうわね！』
『僕…奥さんのタメなら何でもしますからね』
なんて可愛らしいイケメンくんなのかしら…
佐智子は、毛布のような大きめのひざ掛けをかけて車椅子に座っているが、下半身は何も身に着けていなかった。
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