文化祭当日、俺は貴子に連れられて生徒会室に行った
10畳ほどの生徒会室には机が5つ並べられていて、生徒会長の豊彦、副会長の美恵、会計の紀子、そして書記の加奈がそれぞれの机の前に座っている。
その傍らには3人がけのソファがあり、冷蔵庫も置いてある。
「会長、連れてきましたよ。」
「貴子ありがとう」
(呼び捨てなんだな)
「貴子から聞いてるよ。太一くんだろ?生徒会の手伝いをしてくれるって」
「あーはい。特にすることもなかったんで」
「生徒会は女子ばかりだから助かるよ」
右手を差し出してきた豊彦と握手をした
(距離が近いなこの人)
「これからここは自由に使っていいよ。飲み物もご自由に♪」
少し雑談をしたあと豊彦は文化祭の出店を見て回らなきゃいけないらしく、書記の加奈と貴子を連れて生徒会室を出ていった
生徒会室に副会長の美恵、会計の紀子と俺だけになった
ソファに座ってる俺に美恵が冷蔵庫からコーラを出して持ってくる
「はいどうぞ」
「ありがとうございます」
「敬語なんていいのよ」
30cmほどあけて美恵も座る
美恵から爽やかな匂いがする
「貴子とはどういう関係?」
「ただのクラスメートです」
「そうなの?付き合ってるとかは?」
「ないですね。文化祭の準備で話すようになったんで」
「貴子って処女だと思う?」
突然の質問に驚いた
「えっ!?しょ、処女?」
「実は貴子って処女じゃないのよ。驚いた?」
頭が混乱している
「えっ、あっ、はい。驚きました」
「クスッ。貴子は真面目そうに見えるもんね。続きはまた今度聞かせてあげる」
そう言うと美恵と紀子は生徒会室から出ていった。
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