翌日になった。
多江さん…どんな女性なんだろう。やっぱり木村多江みたいな雰囲気なんだろうか…
あらゆる妄想を掻き立てながら壁のノックを待った。
真由美の部屋に多江がやって来た。
『多江さんっいらっしゃい!』
『真由美さん、ひさしぶりね!元気そうね!それにしても相変わらず、こういうアパートが好きなのね…』
『こういうアパート…ってどういう意味よ~多江さんこそ相変わらず失礼ね~』
ふたりは目を合わせてクスクス…笑った。
『多江さん、なんだか以前よりマゾ度が高まっているんじゃない?』
『…わかるの?さすがドMな真由美さんね。そうよ、最近、新しい御主人様ができちゃったのよ!』
『フフッ…』真由美は静かに笑った。
『フフッってなによ、あなたもしかして…』
『当たりよ!私も最近できちゃったの…』
『なんだか私たち、赤ちゃんができちゃった…みたいな会話してるわね』
再びふたりは目を合わせて笑った。
『でね、多江さん、実は私の御主人様は隣の部屋にいらっしゃるのよ。』
『そうなんだ。私の御主人様もお隣の旦那さんなのよ!』
『じゃあ、話しは早いわね。
でね、あそこの壁に穴が開いてるのわかる?』真由美は壁を指差した。
『えぇ、わかるわ、不自然な穴ね…ちょっと待って。私、当ててみせるから…』
『あの穴は…あなたを調教するための穴…きっとそうよ!調教窓ね!…違う!?』
『すごいわ!完璧に当たりよ!さすがドMな人妻多江さんっ』
『もう、ほめられた気分がしないわ』
『多江さん、御主人様に調教窓から覗いてもらってもいいかしら』
『えっ!?今?』
『そう!今よ』
『真由美さん、あなたの御主人様でしょう。あなたの好きなようにすればいいわ』
『じゃあ多江さん、壁を2回ノックして…』
『わかったわ、合図なのね…』
コンッ…コンッ…
合図だ、多江さんが来ている。ドキドキしながら調教窓から覗いてみた。
コンッ!
真由美がこちらを向いてウィンクした。
多江さん…マジで木村多江みたいな感じだ。
そして、ただならぬドM感が漂っている。
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