美佐子の目には、進路指導をしている教師の表情を無くした佐々岡の顔が映っていた。そして、テーブルに白紙の紙とボールペンが二組置かれて…
「えっ?これは……?」
目の前に置かれた紙を見て、美佐子と理恵子は驚きながら、佐々岡を見ると…
「お二人、今から私の言う事を書き込んでください。いいですね…」
「今日…8月2日をもって、私、○○は、佐々岡様の指示される事は、絶対に守ります。もし、守らなかった時は如何なる罰も受けます。……名前と住所と電話、携帯とメールアドレス……」
佐々岡は平然とその言葉を告げると、2人を見て…
「さぁ…お二人書いてくださいね?…大志君を守りたいのでしょう?」
最初にペンを持ったのは美佐子だった…震える指先、美佐子は佐々岡に復唱されるままに白紙の紙に書き込んで行く…
美佐子は心の中で何度も「大ちゃんのため…」と呟き、手の震えを抑えながら書いていく。
ふと…隣の理恵子を見ると、誓約書を書く事に躊躇いと葛藤する姿を見て…少し申し訳ないという気持ちも芽生えていて…
「さて…書かれたようですね。では……」
佐々岡は立ち上がると会議室の扉へと歩いていく。そして……静かにノブの鍵を掛けて…「ガチャッ……」
「お二人さん…その場で下着姿になって貰いましょうか、その紙を持って…ふふ…」
佐々岡はニヤリと微笑むと2人の方へと近づいて来る。美佐子も理恵子も、佐々岡の言葉に顔を引き攣らせてしまい…理恵子は思わず反抗的に佐々岡に聞き返して
「えっ!?どうして、ここで脱がないといけないのですか!?…どうして!嫌ですっ!そんな事…できるはずありません!」
理恵子は美佐子の方を見ると何も言わずに、ただ俯く姿を見て、その後…何も言えずにいた…
「いいんですよ?佐藤先生…貴女が脱がないのでしたら…この誓約書はなかった事にしましょうか?いいですよ…それでも…校長に話して職員会議に掛けられてもね?……ふふ…」
そう言うと、深々とソファーに腰を沈めると…2人に傲慢な微笑みを見せる。すると、美佐子は理恵子を見て…涙で目を潤ませると
「お願い…大志を…大志を助けてください…お願いします!佐藤先生…ううっ……ううっ…」
美佐子にとっては、息子を奪った女でも、今では息子の庇う一心で理恵子に願うと…
「……わかりました…脱ぎます…大志君のお母さん、一緒に脱ぎましょう…大志君のお母さんのために…」
二人は立ち上がり……覚悟を決めていた美佐子から脱ぎ始める。グレーの上着を脱ぎ、白のブラウス…豊満な胸は隆起を強調するかのように皺を寄らせていて、美佐子は二人の視線を避けるように目を逸らせてボタンを上から外していく
「奥さん、大きな胸持ってるじゃないですか…堪らないね…何センチあるんだろうな?ふふ…」
佐々岡の厭らしい言葉に堪えながら、恥ずかしそうにブラウスを置いてスカートを脱ぎ始める。隣では理恵子もブラウスを脱ぎ胸元を手で隠しながら美佐子の後を追うようにスカートへと移って…
「あのぅ……できました…これで、いいですか?恥ずかしいから…早くしてください…こんなの恥ずかしいです……先生…」
美佐子はそう言いながら、
胸元と股間を手で隠す事でしか抵抗する術がなく…佐々岡と目を合わせずにいて
「ふふっ……いい格好ですね。二人ともいい身体ですね…対照的だな……どちらかと言うと私の好みは美佐子かな…尻のデカい女が好きなんでね…」
ギラギラと獲物を狙うような牡獣の視線を柔肉を纏った牝二匹に上から下へと這わせると
「やっぱり、主婦と言うのは地味な下着なんですかね?奥さんの下着…ほら…佐藤先生を見てご覧なさい。男を誘う感じ出てますね?大志君にもそんな下着でセックスしたのかい?ふふっ…」
教師の皮を剥いだ佐々岡は理恵子に下品な言葉で煽るように言うと…
美佐子はチラッと理恵子の下着姿を見る。ピンクの揃いの下着…ハーフカップのブラは丁寧で高級そうな刺繍が施されていて…更にショーツも薄毛の恥毛がレースの刺繍隙間から見えている…美佐子自身の黒のシンプルな下着を見比べて、屈辱感を感じると恥ずかしくなり俯いてしまう…
「恥ずかしい事言わないで…大志君のお母さんの前でそんな事言えるはずないですぅ!…早く……どうすれば…いいんですか?この後……お願いです…早く!」
佐々岡は理恵子の焦る気持ちとは、裏腹にニヤニヤと微笑み落ち着いた表情で…
「そんなに焦らなくても、いいじゃないですか…高々、下着姿くらいで…その後は、さっきの紙を手に持って…今から記念写真撮りますからね?笑顔でお願いしますよ?ふふ…」
佐々岡はポケットからスマホを取り出してカメラモードで2人を映しながら指示する…
「さぁ…そこの窓際に二人並んで、この紙を持って…そう、そうですよ……ふふ…もっとニッコリ笑って…出来ませんかね?ふふ……」
下着姿の二人は、顔を強ばらせながら、佐々岡の言葉に従って紙を持たせられる。紙には名前や住所等書いていて、もし佐々岡の手で拡散されるかと思うと二人は、笑う事すら出来ない状態で…佐々岡は、何枚も二人の写真を撮るのだった。
次の日から…美佐子と理恵子の屈辱的な生活が始まるとも知らずに………
第1章 戸惑い ~完~
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