一方、社長室では…
『社長、ご用事は何でしょうか。少し急ぎの用事があるものですから…』
香子は変態夫を書庫で待たせているので焦りながら言った。
『いやぁ、呼び止めてすまなかったね。少し気になることがあったものだから…』
『気になること?って何でしょうか?』
『君の…首の襟元からね、その、なんというか…ヒモというか縄が見えたものだから』
『えっ!』香子は思わず制服の襟元を触って確認した。
縄の感触が指先から伝わってきた。あぁ…どうしよう。香子は顔を紅潮させるしかなかった。
『あっ、いいんだよ。君を責めたり、何かをしようと思ってるわけじゃなくて…カクニンしたかっただけだから…』
『カクニン?って?』香子はドキドキしながら聞いた。
『つまり…その…君は変態なのか…ってこと』
『あぁ‥社長。。正直に言いますけど、首にしないでいただけますか?』
『もちろんだよ!』
『ありがとうございます。社長がおっしゃるように、私はドマゾな変態です。今もこの制服の下は亀甲縛りの縄が激しく食い込んでいるのです。。』
『そうか。よく正直に言ってくれたね。君に何かをしたり言ったりしないから安心しなさい、ただ、こうしてときどき社長室に来て私を癒してくれると嬉しいんだが。』
『あっハイ!いいですよ。私なんかでよければ。』
『嬉しいな。私と香子くん、二人だけの秘密だね』社長は無邪気に喜んで言った。
社長と秘密ができちゃった。まあ社長はかなりの年齢みたいだが悪い人ではなさそうだ。
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