翌日、さっそく恭子はお店に電話して指定された場所に向かった。
自分の欲求を満たすため、自分の意志で選んだ道ではあったが、いざとなると不安や迷いも頭をよぎった。
だが、やる後悔とやらない後悔なら、やる後悔を選ぶべきだ。
決意を固めた恭子は事務所と思われるドアをノックした。
コンコンっ!
『どうぞ!』女性の声だ。少しホッとした。
『あ、連絡してくれた恭子さんですね?』
『あっ、はいっ恭子です!』
『驚いたわ!年齢は聞いていたけど、清楚な人妻感がハンパないわね。
これでドマゾ女となると人気嬢になること間違いナシ!即採用よ!』
『えっ!?もう決まりなんですか?身体のチェックとか…研修とか…』
『必要ナシ!あなたなら大丈夫!私ね、たくさんの女性を見てきたからわかるの!
あなたのマゾ本能のままにやればいいのよ!』
『源氏名はどうする?』
『ゲ・ン・ジ・ナ?』
『お店で名乗る名前よ!』
『恭子です』
『それは本名でしょ…』
『お客様はすべて私の御主人様です…だから恭子のまま尽くしたいんです』
『あなた…本物なのね』店長らしき女性は呟いた。
『出勤条件はあなたに任せるから好きにしていいわよ。
とりあえず今日は、お店のホームページにアップしましょうね』
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