ある日、佑介からLINEが来た。
佑介「ちょっと話があるんだけど時間を作ってくれないか」
沙織「私は話すことないけど」
佑介「頼むから」
沙織「わかった」
こうして沙織は佑介と会った。
佑介「久し振り」
沙織「どうしたの?」
佑介「ちょっと座って」
沙織「うん」
佑介「俺はやっぱり沙織を忘れることはできない」
沙織「そう言われても事情話したでしょ」
佑介「沙織は俺のことどう思ってるの?」
沙織「好きだよ」
佑介「だったらやり直そうよ」
沙織「だから・・・・」
佑介は沙織に紙袋を渡した。
中には500万が入っていた。
佑介「全額を用意出来なかったけどこれで許してもらえないかな?」
沙織「ダメじゃないかなぁ」
佑介「じゃあ残りは分割とか、とにかく一度話をさせてくれ」
沙織「わかった、聞いてみる」
その夜、沙織からLINEが来た。
沙織「元カレが会ってお話ししたいらしいんですが会ってもらえませんか?」
俺「いいよ、会ってやるよ」
沙織は智也の即答にびっくりしたが俺には想定内のことだったからだ。
嫌で別れた訳でもない、ましてそこそこ、いい女だ。
元カレも手放したくないのだろう。
後日、俺たち三人は話をすることになった。
当日
佑介「はじめまして、佑介です」
俺「俺は智也ね、で話って何?」
佑介「これで許してもらえませんか?残りは分割で払います」
俺「これ半分だけじゃん、残りも払える保証ないだろ」
佑介「必ず払いますから沙織を俺に返してください」
俺はしばらく考える振りをした。
実のところ答えは出してあったからだ。
それに元々あの皿には何の価値もなかったんだから。
俺「わかった、佑介君の沙織を想う気持ちに負けた」
佑介「じゃあ」
俺「現金はこれで良しとするし残りもいらない」
佑介「本当ですか?」
俺「ああ、ただし一つ条件がある」
佑介「条件?」
俺「沙織、お前には親友がいたよな、確か奈緒美だったっけ?」
沙織「はい、小学校からの親友です」
俺「その奈緒美にネックスの所有者になってもらってくれ」
沙織「え?どういうことですか?」
俺「だから奈緒美を奴隷として俺に差し出せってこと」
沙織「無理です」
俺「晴れてお前は自由になれるんだぜ」
佑介「沙織、仕方ないよ」
沙織「佑介、何言ってるの」
俺「俺はどっちでもいいけどよく考えて返事してくれ、とりあえずこの500万は貰っていくな」
残された佑介と沙織は頭を抱えた。
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