中井夫妻
店が閉店し、孝と恵の2人になった。
「恵…ごめん…ストレスで性欲が沸かない、そして、勃起不全なんだ…病気にでも行こうかと思ったけど…」
「な、何?突然?えっ、何?」
あどけない笑顔で恵は聞き返す。
「いや、ずっと前から気にはしていたんだけど…よ、夜の夫妻の営み…とか…恵はどうなの?性欲とか…」
歯切れが悪い孝。
「わ、私は大丈夫よ、孝さんの人柄に引かれて結婚したんだから…両親の勘当を受けたんだから、離婚のような負け犬にはなりたくないしね。セックスレスが夫妻の危機だとは思わないでね、…孝さん」
明るく応える恵。
「本当に?ありがとう、恵はずっと僕を支えてくれるんだね?」
「当たり前よ、私はセックスレス夫妻も有りよ、孝さんをこれからも支えます!約束します!そして、年収一億越えを目指して小料理屋中井を大きくするわっ!」
「いい奥さんだなぁ、恵は…」
孝は、昼の坂井夫妻の事を考えていたが、真希さんとのレズビアンを受け入れて良かったと思った。
久しぶりに、孝と恵は抱き合い、キスを交わした。
孝は、このまま、真希さんとのレズビアンを俺に隠し通してくれ、しかし、恵も30歳、女盛りだ、真希さんといつまでも仲良くして性欲を満たしてくれ、と心から思った。
「なぁ、恵…」
「はい!」
「真希さんといつまでも仲よくしてくれよ、俺たち未来のキーパーソンだよなぁ。大丈夫?」
「真希さんの事、お姉さんみたいで大好きよ、真希さんも恵を妹みたいで可愛いって。大丈夫でしょう。」
「ありがとう!恵!」
「えっ、なんだかおかしいよ、今夜の孝さん!今まで通り!今まで通り頑張って、お店を大きくしましょう!」
大きな声で明るい恵。
普段通り、中井夫妻は就寝した。
※元投稿はこちら >>