冴子が退出するのを確認すると署内は騒がしくなった。田中課長の指示で撮影機材などが車に運び込まれた。
高級の望遠レンズ付きのカメラにビデオ、大型テレビに接続するための機材などが担当の部署から持ち出される。
「何が始まるんですか?」
「内定調査だ。石川刑事の。」
その声に他の部署の者まで手を止めて興味を持ちだした。署長も億の部屋から出て来た。
「一体何があったんです。」
木村所長はまもなく定年を迎え署内のスキャンダルを恐れていた。
「実は、、、石川刑事の変態露出行為のタレコミがありまして、かなり真実性のあるものなので今晩裏付け捜査を。」
「彼女がそんな、、、、」
「ええ、しかし最近かなり短いスカートも履いて出勤しいぇおりますので、、、」
「本当なら、、、スキャンダルですねえ、、、」
「暫くは内密にしておきましょう。とりあえず確実な証拠を撮ってから考えましょう。」
「どこで張り込むんです?」
他の部署の者も興味を持って聞いてきた。
「村尾のアジトだ。」
「ええっつ。それはヤバくないですか?」
「冴子のアパートの向かいだから、、、村尾に了承を得た。喜んで協力してくれたよ。4階を提供してくれた。そこなら大勢で張り込むことも可能だ。」
「俺たちも同行してもよろしいでしょうか?」
「ああ、多いほうがいいだろう。」
「どんな行為するんでしょう?」
「タレコミによるとベランダでストリップをするそうだ。」
「あのあたりは夜は誰も歩いていないからその程度では罪には、、、」
「その後、表を素っ裸で徘徊するらしい。それだけなら罪に追い込むのはむづかしいが、びっくりするな。その後公共の道路か公園で排便行為をするらしい。」
署内はザワツキ出した。
「
「軽犯罪にはなりますねえ、。
「暗がりだと、、赤外線カメラも必要でしょう。」
「うん、、、タレコミでは明るい水銀灯の下でするとかで、、、マンションからでも見えるそうだが、、念の為誰か二人程冴子のアパートの外で張り込んでくれ。
絶対見つからないようにな。」
「おいおい君たち。大スキャンダルですよ。私困りますよ。」
「どうだろう、、ここは署長のため我々だけの秘密ということで。なあに単なる変態女だ。我々で冴子を満足させてやればいいさ。
君たちもいい目の保養が出来るぞ。」
誰も課長の考えに反対するものはいなかった。
「後は村尾だ。垂れ込んだのは組の若いもんです。ここは一つ署長にも同行頂いて村尾に口封じをお願いして頂きたいもんですなあ。」
熟考する時間のないこの状況では木村は同意するしかなかった。
8時アジトの4階のワンルームマンションの3部屋が張り込みにあてがわれた。各部屋とも署員で溢れていた。
村尾の部屋では話が付いたのか木村も交えて田島、組の幹部が談笑していた。
組の若い物はやはり4階の部屋で電気を消して向かいのアパートをこれから始まるショーを未だか待っていた。
「それにしても一体だれなんだ?うちの若いもんも知らんといっておる。」
「ううーん。まあ3か月まえからと言ってますからこっちの人間じゃなさそうだ。」
「まあ、だれでもいいでしょう。詮索しないほうが楽しめるって差出人も言ってますから。」
町長の岡本もいた。
3年前は村尾は捕まったが彼は何とか難を乗り抜けた。
だが村尾と企んでいた計画が送れ冴子には恨みを持っていた。
漸く計画の立て直しが始まろうとしたときに冴子が帰ってきたことに舌打ちをしていたところだった。
そんな時のこの情報だ。
「飛んで灯にいる夏の虫とはこのことだぜ。誰か知らないがその男もおもしろいこと考えてもんだなあ。その計画に乗ってやろうじゃありませんか。」
村尾がほくそ笑んだ。
「もう一度確認しますがこの町の捜査は田島君と山本に任せて下さいよ。署長。」
「ああ。」
「君たちもよろしくな。」
田島が分署の二人の若い警察官に確認する。
時間は9時をまわった。
部屋の入口の覗き窓から表を伺っていた冴子は数人の捜査官の気配を確認した。
(まあ、一体何人いるのかしら?)
二人程と想像していたが思った以上に観客が集まっていそうだ。
(いよいよね、冴子。もう後戻りはできないわよ。)
明かりのついていないリビングに冴子は入った。
窓か向かいを伺う。
5階の部屋だけ灯りが付いていた。だが4階の部屋は灯りは消えているが想像以上の署員と組みの若いものがぎっしりと詰めあって
今か今かとショーの始まるのを待っている息遣いが聞こえそうだった。
ふと前の広場の水銀灯のあたりに組員の姿が見えた。
(まあ、近くで冴子のウンチするところ見たいのね?何人いるのかしら?)
「おい見つかるぞ」
茂みの中の声にこたえて慌てて男は茂みに潜んだ。
(そんなにいたら捜査員の隠れる場所がないわよ)
その時広場の前の水銀灯が消えた。一瞬冴子は戸惑った。
(さすが町長ね。これだと後を付けても見つからない、ってことなのね。)
道路は一瞬に暗闇になった。
道路を越えるとそこはもうマンションの入口に近い。部屋からは100メートルも離れていない。
門柱の明かりがうっすらひかっている。
(あそこで、、、どうなるだろう?村尾に何て言われるかしら?)
(いいんじゃない?キャリアの女刑事がやくざの家の前でウンチしていかられる。うれしいでしょ?そこなら後ろは暗闇だから大勢付いて来てよ。)
(でも、、、そこまでしたら現行犯で逮捕されますわ。計画と、、、、)
(どうせもうあなたの人生終わっているのよ。計画通りいかなくても。署長が現役でいる限り表沙汰にはしないと思うの。
大丈夫、あなたが抹殺されるのはもっと先だから。あの村尾って男案外頭切れるし。きっとあなたの想像以上の恥ずかしい引き際を考えてくれるかもよ。)
(、、、、)
(何を戸惑ってるの?皆さんお待ちかねよ。あなたも普通なら考えも付かない破廉恥な罪で現行犯逮捕されて、、、そうね今晩のところは
村尾の部屋に連れ込まれて出所祝いの肴の酒ってとこね。どうもう待ちきれないんもうじゃないの?汚れたお尻の穴の始末誰にされたいの?)
(ううーん、、、いじわる。)
(言いなさいよ。誰にお尻の穴を拭いて貰いたいの?ちゃんと答えるのよ。わかって?)
(ええ。キャリア刑事石川冴子は以前逮捕した暴力団組長村尾様にお尻の穴を拭いて頂いて大恥を、、、掻きたく思います。)
(いやらしい女ね。でもちゃんと村尾にお尻の穴を拭いて貰えるようにうまく運んでね?さあ、時間よ。)
(いいんじゃない?それも。人の家の
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