あの日からモンモンと2日が過ぎた。
彼女と会い、いつものように身体を合わせた。
僕は、彼女の秘部が自分の物じゃなくなっていることを実感し屈辱と興奮を味わい、いつも以上に早く果ててしまった。
彼女も当然満足していない様子だった。
その後、ランチをして海を散歩しこの日は別れた。
彼女を送り届けるなり直ぐにタブレットを取り出し彼女の部屋を盗み見る。
携帯を見ている彼女がいた。
彼女のアパートから僕の自宅は15分程度
その間、彼女は携帯を手にソファーで寝転がっている。
ちょうど自宅に着いた時に彼女の電話が鳴った。
彼女: はい。もういません。はい。
電話を切った。
僕は直感で誰と電話してたかわかった。
数分後インターフォンが鳴り彼女が玄関を開くと
やはり男が立っていた。
ズカズカと上がり込んだ。
男: 今日もアチーなぁ!なんか冷てーのくれ!
彼女: この前のサイダーでいいですか?それか烏龍茶しかないです...
僕と一緒だった時とは別人のように暗い彼女。
男: サイダーでいいわ!氷入れてくれ!
彼女は無言でサイダーを冷蔵庫から取り出した。
背を向けている彼女の隙を伺いながら男がズボンのポケットから携帯を取り出した。
男: あー日に焼けたなぁー
そう言いながら姿見に近づき自分の顔を見た。
自分の背後の彼女を姿見でチラッと確認し
カゴに携帯を入れた。
前回のように入念にセティングする時間はない。
彼女がサイダーをグラスに入れテーブルに運んで来た。
男は手に取ると一気に飲み干す。
男: ブハーー!ビールほどじゃねーけどウメー!ゲフォ!
下品なゲップをする。
男はペットボトルに残っていたサイダーをコップに継ぎ足した。
男: アイツと何か話したのか?
彼女: 別に何も...
男: ふーん...
彼女の顔を覗き込む
男: で?どうだった?
彼女: 何がですか?
男: 何がじゃねーよ!やったのか?
彼女: ...何をですか?...
男: 何をじゃねーつってんだよ!!
彼女の腕を掴み無理矢理引き寄せる!
彼女: イタッ!やめてください!!
男: アイツとどんな風にやったんだよ?
彼女: 関係ないでしょ!
男を睨み言う。
男: オレとアイツとどう違う?ん?
彼女...そんなの...そんなの答える必要ないでしょ?
男: あるだろうぉ?あ?
男の右手が彼女の左ほほに添えられる。
男: 今日はその辺の話しをゆっくり聞こうかなぁ!
気味の悪い笑みを浮かべる。
彼女: やめてください!もう来ないでくださいって言いましたよね!?
男: あ?どの立場で言ってんだ?んあ??
彼女のほほにあった右手が胸ぐら掴んで言う。
彼女: もうイヤです!充分でしょ?
男: 充分かどうかはオレが決めんだよ!お前に決める権利はねえ!
彼女の目から涙が今にも溢れそうだ。
男: アイツの女房の職場どこか知ってるか?
彼女の顔が強張る。
男: 市民体育館の近くにある病院で看護師してんだぜ?知ってたか?
彼女: そ...そんなの知りません!
男: ちゃんと調べたんだよぉ~!いつでも、アンタの旦那は不倫してます!って報告出来るようによ!
彼女は青ざめ首を振りながら男の顔を見ている。
男: お前の職場も知ってるぜ!高速からよく見えるよな!あの老人ホーム!
彼女がまた男をビックリした顔で見た。
男: こんなのがバレたら慰謝料どれぐらい取られちゃうのかねー?
俯く彼女。
男は容赦なく続ける。
男: 職場に不倫がバレたらマジーよなー?ん?
彼女の目から遂に涙が流れる。
彼女: 何で?何でそんなこと言うの?あなたに関係ないじゃないですか!?
男: まぁ恨むならアイツを恨めよ!まともに運転も出来ねーバカをよ!
彼女: そんなの!彼は法定速度だったはずです!それなのに....
男: オレの前をチョロチョロ走ってっからだよ!バカが!
...?
この男...もしかして!?
ようやく思い出した!!
この男、この男は僕が彼女を送り届けている時に後ろから煽り運転をしてきて
無理矢理追い越して僕の車を止めた男だ!
運転席の窓をバンバン叩きながら大声で怒鳴っていた!
あの男だ!
サングラスを掛けていたから気がつかなかったが、間違いない!
あまりの男の威勢に僕も彼女も恐怖で、ただただ頭を何度も下げてやり過ごすしかなかった。
でも、なぜあの男が...?
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