実は、僕はこの時の2人の映像以外、記憶があまり残っていない。
自分がどう考えていたのか何を思い見ていたのか...
放心状態だったとしか言い表せない状態だったのだろう。
天井を見上げ呼吸が落ち着くのを待つ男。
男に背を向け横になり震える彼女。
呼吸が落ち着き男が起き上がり
男: やべーこんな時間かよー!
彼女は反応しない。
汗が引くのを待っている時間はないとばかりに起き上がり
作業着をバサバサと着始める。
ズボンを履き終わり彼女が背を向けているのを確認し、カゴの携帯を抜き取った。
男: また連絡すっからよ!
彼女: ...。
男: またLINEでアイツが来る時教えろよ!
彼女: ...もう...もう!これで終わりにしてください!!
上半身を起こし横座りになり強く訴えた。
男: いいのか?それで?
彼女: もう十分じゃないですか!これ以上は!これ以上耐えられない....
涙を流し言う。
男: そうだよな!その方がお前も都合がいいもんな?
彼女: どう言う意味ですか??
男: お前との関係をアイツの女房が知れば別れるかもしれねーじゃねーか!
彼女: そんなこと!?
男: そうなってアイツと一緒になれた方がいいんじゃねーのか?
彼女: そんなことしなくても彼は...彼はいつか...
男: お前バカじゃねーの?そんなの本気で言ってんの?
彼女: 私は彼を信じてます!
男: へー!オレだったら本気で好きになった女がいたら女房でも何でも捨てちまうけどなー。
彼女: それは...
男: 別にいいけどよー!ただ...このことをアイツが知ったら?アイツどうかなー
薄気味悪い笑い顔で言う。
彼女: 何を?何言ってるんですか?
男は作業着を着て彼女の前にしゃがんだ。
男: こうやって2人で楽しんでるのをアイツが知ったら?って言ってんだ!!
低い声で言う。
彼女: そんなの彼は信じません!
男: あそ!まぁいいや!時間ねーからよ!またな!
男は彼女の頭をヨシヨシと撫でて部屋を出て行った。
部屋に彼女の嗚咽だけが残った。
可哀想な彼女...僕はどうすれば...
アイツとは僕だった。
彼女は、僕との関係を僕の妻にバラすと脅されていたんだ。
僕が原因であの男に弄ばれてしまった...
怒りを覚えた...が!それ以上に自分に怒りを覚えた。
男が言ったことは間違いではなかったし
僕は、とりあえずこの関係を続けていけkればいいなーぐらいに考えていた。
そして何より自分を自分で怒ったのは
行為の途中から僕は
男が彼女を辱める度に歓喜し興奮し下半身を汚したのだ。
自分では引き出せない彼女の女の部分を「 見せてくれ!」と願ったのだ。
僕は自分がこんな人間だと初めて知った。
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