別れぎわ男に
男: オレから連絡はしねーからよ!アンタがオレに会いたくなったら連絡くれよ!待ってるからよ!
恵美: ...
今はまだ何も考えられない...
確かなのは腹部に残る鈍痛と尻の痛みだけだった。
帰宅し母の顔に無理矢理に戻す。
子供達に異変を察知されてはならない...
いつもと同じように家事をこなし時が経った。
毎日の仕事は当然のように忙しく気が抜けない。
ストレスも多い日々を恵美は何年も過ごしてきた。
その捌け口に男達の存在があった。
しかし恵美の中であの男の存在は違っていた。
何とは言葉にし難いが、恵美はあの男を欲してしまっていた。
理屈ではない恵美の躰がだ...
4日が経ち週末を迎えた。
恵美はあの日から携帯を常に気にするようになっていた。
もしかしたら男から連絡があるかも...
そう思うと気になってしまう...
だが男から連絡はなかった。
このまま連絡をしなければ断ち切れる!
そう言い聞かせ自分から連絡はせずにいた。
ただ...躰は着実に欲を溜めていく。
それが毎日大きくなる...我慢...出来るか...
連絡せずに日曜の夜を迎えた。
恵美は気分転換も兼ねて半身浴をすることに...
風呂の中で読む本を探し久しぶりに昔読んだ小説を手に取った。
バサバサァ...
数枚の写真が落ちた。
写真を拾い上げ見ると...
恵美の躰に電気が走ったような衝撃が!
その写真には、今の恵美が出来上がる原因になったことが映されていた...
恵美を激しいフラッシュバックが襲う!
躰が震え過去の記憶が蘇る!
ハァハァ...
呼吸が荒くなりその場にヘタり込んだ。
数枚の写真から目が離せなくなっている。
躰が熱く火照る...
恵美の封印したはずの記憶が...
完全に蘇った。
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