南国の空気、コテージの側は砂浜でアクアマリン色の海の波が輝いている、それなのに
せっかくの景色は私の目には映らない
レザーで出来た眼帯が両目の視界をうばっている。スカイブルーの薄い下着はギリギリ胸の先を覆って、下半身は尻の四分の一程に張り付いて居るだけだ
彰人はソファに座り私を見ているのか?それとも興味も無く、仕置きをどうするものかと考えているのか‥
テーブルの上で同じ姿勢を保つのは苦痛で
膝が痛み腰が下がってしまう
バシィィン!足元を風が掠めて激しい音が響いた
「尻を上げて脚は開け!カオ」
鞭?皮ベルト?
内腿を硬い皮が撫でた
「ごめんなさい」腰を上げ上半身を反らす
恐れと期待に体に力が入る
鞭は彰人が好む性癖では無いはず
どちらかと言えば私が好むものだ。跡が残る、痛みや熱が後を引く‥それを好む私と、基本傷は付けない彰人の癖(へき)は重ならない。
性癖が同じ情人同士は愛しいが故に
お互いを壊す欲求に絶えねばならない
だから彰人の羞恥を煽る癖は私には好ましい
カズキと私は似ていた、と思う‥
「なぁ‥ずいぶん痛々しい跡だな」
もう治りかけで赤紫から黄色くなった乳房の咬み跡を二つ折りにしたベルトが小突いた
下乳から冷たい皮ベルトが「ここ、と、ここも‥」と痣を数えていく
「いったい、いくつ噛まれてんだよ」とイラつく様な声と同時に
ヒュンと軽く振り抜いたベルトの先が乳房と乳首をかすった
「くぁゥ、ッ、痛っつ」端が当たるととんでもなく痛みと威力がある。慣れていない彰人に振るわれる鞭は危険だ。
うずくまって痛がる私はを見て
彰人が「悪りいっ当てちまった」とブラ部分をずらして確かめようと抱き起こした
乳房から斜め上に紅い鞭跡が走っていたが
私は眼帯のせいで見えない
「何だよこの、乳首は、瘡蓋(かさぶた)が剥がれて脱皮してんじゃねぇか」と先端を捻りあげた
「ああっ、はぁん」明らかに痛みより快感の籠もった声に
彰人は「躾け!本当に足りてないな」とグリグリと両方の乳首を吊り上げてそのまま引っ張り下ろしてテーブルへ上体を押し付けた
へしゃげた蛙のようで酷く情け無い姿だが
私はその状態でお尻を突き出して
「彰人様のお躾けを‥お願いいたします」と鞭を望んだ
二つ折りのバンドは派手な音を響かせて数回づつ尻を打った
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