金曜日の午後、翼は中学校から帰って直ぐに母親と共に奥様からの迎えの車に乗せられた。
奥様ご自慢のSMショーが行われる会場はそんなに大きくは無い。
しかしステージは大きく、天井からの吊りの設備、大きな透明水槽を使った水責めの設備等かなり凝った設計がされている。
観客は30人程で40代から60代が殆ど。
男性ばかりで無く、夫婦やカップル、単独の女性もいる。
鏡子と翼のステージ用の衣装は特に無く、鏡子は仕事で着てきたタイトなシルエットの濃紺のスーツ、翼は中学の制服であるセーラー服のままだった。
楽屋での出番待ちの間、二人は椅子に座ったまま手を握り合っていた。
自分からショーに出たいと言った筈の翼だが、奥様以外にも自分達を責める為にいる何人ものスタッフ、ワゴンに並べられた様々な拷問道具、吊りや水責め等の大きな設備を見せられて翼は自然に身体が小刻みに震えてきた。
そんな翼の手を鏡子が握ってあげる。
「翼ちゃん、恐い?」
「うん..、ちょっと恐い..。」
「ごめんなさい、お母さんのために..」
「ううん..。恐いけど..、お母さんと一緒だから..」
「ありがとう..、翼ちゃん..。」
そしてついにショーの開始時間となった。
二人はステージに連れ出されて眩しいライトを浴びる。
暗い観客席からざわざわと声が聞こえた。
「なかなか可愛いわね..」
「母親も良い感じの様だが..」
「この歳なら素人は間違いないだろうけど..」
「雰囲気は良いようだ..」
主催する奥様は客室の反対は悪くないと感じ、二人の紹介を始める。
母親は未亡人で会社経営。
夫に死なれてからは仕事と子供を育てる事だけに懸命だったが、会社の運営資金の援助がきっかけで最初は半ば無理やりにアブノーマルな世界に引き込まれた。
羞恥心が強くいやらしい責めを受けると未だに涙を流すが、身体は心とは逆に責めに反応してしまう本格的マゾ。
まだ思春期の実の子供をアブノーマルの世界に巻き込んでしまったが、罪悪感に苛まれながらもその背徳的に性的興奮を抑えきれない変態である。
ご覧のとおり痩せ気味の華奢な体型だが、これまで肉体的にも精神的にもハードな責めに良く耐えている。
子供は現役の中学生。
母親がSMに溺れているのに気がつき、その画像を見ながらオナニーを覚え、やがては自分もいやらしく責められる想像をしていたませた子供だったが、親戚の女子大生の罠にはまり責めを受けた最初の日からアナルを含めた肉体的にハードな責めを受ける。
母親が好きで、母親のためならと共に調教を受けるようになり、今日もこの幼さにも関わらずアブノーマルな変態としてこのステージに出演している。
奥様の紹介自体が二人に対する羞恥責め、屈辱責めだった。
翼は大勢の好奇の目が自分に注がれているのを感じた。
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