二人が恐ろしい医療器具による責めから解放されたのは、もう午後8時を回っていた。
もう外来の患者はおらず、院内の廊下は大きな照明も落とされ、暖房も切られて冷たく暗い。
そんな中、奥様に連れられて、鏡子と翼は自分の衣服を両手で胸に抱えて病院の玄関へと冷たいリノリウムの廊下を歩いていた。
二人は診察室で服を着ようとしたのだが、奥様に止められたのだ。
「もう患者さんはいないわ。
二人とも服は玄関で着なさい。」
そう言われて、二人は服も下着も靴下、パンストに至るまで、両手で抱えて薄暗く冷たい廊下を歩いている。
誰から見られると言う事もない筈だが、昼間は大勢の人が服を着て歩き回っている筈の場所を服を抱えて全裸で歩かされるのも惨めなものだった。
他の人に見られる可能性もゼロでは無い。
二人は惨めさと不安を抱きながらヒタヒタと裸足の音を立てながら廊下を歩いていたが、向こうから数人が歩いて近づいて来るのに気がつきハッとした。
慌てて奥様の方を振り向く。
奥様、早く、早く隠れなさいと言う指示を下されていませ。
このままだと、私達この恥ずかしい姿を見られてしまいます!
そう訴えたかったが、奥様はフフンッと笑って取り合ってくれない。
翼は凍り付いた様にその場に立ちすくみ、鏡子は廊下の床にしゃがみ込んでしまった。
薄暗い中をあちらから近づいてくる人影は3人。
後ろの二人は看護師の白衣を着てる。
しかし前を進んでいる一人はシルエットから若い女性と分かるのだが、不自然に身体の線が浮き出たような服..。
自分の裸を見られるのを恐れながら、床にしゃがみ込んだ鏡子は相手の姿を見続けた。
数秒後、謎は解けた。
先頭を歩いてくる人は、先ほど診察室で翼の被虐を目の当たりにして辛抱出来ず、立ったままオナニーした挙げ句、立っておられずに床にしゃがみ込んだ看護師だった。
今彼女は全裸裸足であり、両手を後ろ手に縛られ、若く張りのある乳房を上下から挟むように二本の縄が胸に巻かれている。
つまり鏡子、翼と同じく、責められる立場に堕ちていた。
裸の若い看護師も鏡子と翼に気がつく。
身を捩って逃げようにも、背中で結ばれた縄尻は看護師長が握っている。
鏡子が小さく「な..ぜ..?」と声を出した。
お気に入りの鏡子の声が、看護師長の耳に届く。
「ほらっ!奥さんがお前が何故裸で縛れてるのか知りたいってよ!」
と看護師長は若い看護師の背中を押し、押さされた若い看護師は床にしゃがみ込んだ。「早く言いな!言わなければお前の今のその格好を撮影して、その画像を故郷のお母さんに送ってみてもらうからね!」
「それは..!
お願いします、それはやめて下さい!」
血を吐くような若い看護師の声だった。
「鏡子さん、翼君、ごめんなさい。
私、お二人が病院の看護師達からいやらしい虐めを受けてるのを見て、つい我を忘れて興奮し、立ったままオナニーして床に倒れたんです。
お二人は本当に恥ずかしく辛い思いをしてるのに、私一人勝手にオナニーして気持ちよくなってしまいました。
本当にごめんなさい!」
可哀想な看護師さん..。
この人、私達と一緒なんだわ。
だって...、裸で縛られて..引き回されてるのに..、乳首勃起してる..。
こんな事されるの、好きなんだわ..。
良いわ..。
可哀想だけど..素敵よ..。
可愛いわ。
声には出さないが、鏡子も翼も縛られた若い看護師に暖かな視線を送った。
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