鏡子と翼は一回目の排便のあとは紙を与えられなかった。
代わりにホースで全身に水道の水を浴びせかけられたのだ。
旦那様と奥様はホースの先端の操作で水流をシャワーにしたりストレートの強水にしたりしてまるで家畜の身体を洗うかのように二人に着いた汚物を粗い流した。
その後は浣腸の続きである。
ただ二回目は鏡子には恐れていた通りバルーン式のストッパーが装着された。
それも液を注入した後に装着するのではなく、最初から装着してからカテーテルで液を注入出来るタイプだ。
カテーテルはエネマシリンジに接続され、エネマシリンジの末端はバケツから汲み分けられた3000ccもの浣腸液を満たした洗面器に入れられている。
注入は母息子半分づつではなかったのだ。
良かった..。翼はまだ2000ccは無理だわ。
鏡子はさすがに母親らしく息子の苦痛が少なくなる事に僅かだが心が安らいだ。
私が耐えれば良いんだわ。
担当にそう思ったのだ。
翼が小さな声で聞いた。
「お母さん、こんなに入れられるのって大丈夫なの?」
鏡子は息子を安心させるために少し微笑んで言った。
「お母さんは大丈夫よ。
前に2000ccくらいまで入れられた事あったけど、そんなに苦しくなかったわ。」
「それなら良いけど..」
翼は大量浣腸はもちろん初めてで、自分が与えられる苦痛への不安も強いが、やはり大型ペットボトル一本の1.5倍の浣腸液が母の体内に注入されると言う事は恐ろしかった。
しかし翼は奥様から精神的に恐ろしい命令を下されたのだ。
「翼ちゃん、貴方がお母さんに浣腸をするのよ!」
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