車を発進させて香奈子はやっと落ち着いた。信号待ちでこれから惨めな二人を連れて行く先のサディスト夫婦に電話する。
「はい、はい。そうです。そちらに向かってます。
えっ、本当に..!
すごいんですね。
二人とも耐えれるかな?」
如何にも楽しげな口調での通話だったが、通話が終わった後、香奈子は車をコンビニの駐車場の端っこに停めた。
ハッチバックドアを開けて荷物のように転がっている二人に話しかける。
「貴方達、大声出したり助けを呼んだりしないって約束出来るなら口の詰め物外してあげるわ。」
二人ともコクコクと頷く。
香奈子は本当に二人の口からお互いの汚れたパンティーとトランクスを外してあげた。
急に優しくなった香奈子を二人は見上げる。
香奈子の表情は良くわからないが、さっきまでの一方的に加虐を楽しんでた表情とは少し違ったように感じられた。
「叔母様、あのご夫婦ってすごいサディストね。」
何度も責められている鏡子にとっては分かっていた事だか、あの夫婦は責める相手を性的に逝かせるのを目的とする普通のサディストとは違っていた。
飽くまで自分達が満足するためにか弱い相手を責めるのであって、相手に快感を与えるつもりは全くない。
だから世間の常識としてはSMではなく拷問だった。
噂で聞いた時は香奈子も、まさかそこまでは..と思っていたのだが、ほんの数回会って話ただけで、噂が本当なのだと分かったような気がした。
「さっき電話したら、あちらのご主人が『もう準備出来てる。今夜は二人にバケツ一杯の浣腸液を入れてやる』って言ってたわ。」
まだ本当のハードな責めを知らない翼は、少し不安になった程度だったが、経験している鏡子の心は恐さと言うより自分と息子の生命の不安の脅えに震えた。
まさか一度にバケツ一杯全部を注入することは無いだろうが、注入しては気絶寸前まで耐えせ、排泄を赦してはまた注入すると言う拷問を繰り返されるかもしれない。
事実鏡子自身そんな拷問を受けているが、並外れてM気質の強い鏡子はそれを耐え抜き、しかもオマンコから大量のいやらしい汁を流して夫婦を喜ばせた。
またあのような激しく惨めで辛い拷問をされるのかしら..?
私一人なら良いわ。
たとえ責め殺されても..。
でも、翼は..、翼ちゃんはきっと耐えられない..。
ご夫婦には私は責められて死んでも良いですから、息子は赦して下さいとお願いするしかないわ..。
心の中で悲壮な覚悟を思っている鏡子に、香奈子は更に恐ろしい事を告げた。
「あのご夫婦、叔母様と翼ちゃんを性奴隷にしたらSM変態ショーとかに出演させたり貸し出したりするつもりのようよ。」
「そのために肉体改造もするって。
叔母様は乳首とラビアのピアスは覚悟をしていた方が良いみたい。」
肉体改造、それは鏡子自身がサディスト夫婦から何度も勧められたが、まだ社会人としての生活があり、特に息子の翼と一緒に生活している事から必死に断っていた事だ。
今夜、その翼と普通の親子では無くなってしまう。
そうすれば、肉体改造を断る理由もなくなるんだわ..。
鏡子はショーに出されて大勢の観客の前で大きく脚を拡げて乳首とラビアに嵌められたピアスを晒されている自分を思い浮かべてしまう。
そんな身体でいやらしいショーに出されたら、もう今の会社経営も出来ないし、翼ちゃんの友達の親達からも..。
そこまで思って鏡子は愕然とした。
ま、まさか..、翼ちゃんまで..?
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