どういう訳なのか石川邸には中野達の他に以前駐留して裕子にセクハラ等した米軍の上官たちも同席していた。警察関係の人間もいたが
当時はMPと言ってアメリカの憲兵隊が警察の上にあった。夫の紀之もこれからの裕子の恥辱に満ちた人生を傍観することで
男が蘇る気がして異論は唱えなかった。財産よりも心の平和を望んだ。
またこの示談が成立するために力添えしてくれたMPにはこの邸宅を社交場として無期限無料での使用を認めた。
「社交場と言っても只の社交場じゃないぜ。観衆の目に晒すのはちょっと。」
「こうしてたくさんの手紙もらってるんですよ、まああまり派手にはしませんがね。」
「奴隷契約書ってなんでしょう?」
手伝いの女が聞いた。
「お詫びに我々の奴隷になる契約書さ。我々でも想像も付かない契約の内容がかかれてるのさ。君たちも何かあったら書き加えてやるよ。」
「とてもまともな人間が思いつく事とは思えませんわ。もう裕子は覚悟は出来ています。早く裕子をいじめて。」
「それでは観衆が満足しないぜ、。もうひと恥観衆の前で掻いて貰おうじゃないか。」
内密の示談のはずがMPの指導のもとで公開で行われることになった。
邸宅から紀之が超満員の野次馬の前に姿を見せた。
「私石川紀之は妻裕子の罪を補うために全財産を中野康夫様にたった今献上いたしました。そして妻の裕子とも離縁いたしました。」
続いて弁護士が姿を見せた。
「慰謝料の足りない分は旧姓石川裕子の財産から補充いたしました。宝石や下着にいたるまでの衣服をもってしても未だ足りません。」
手伝いの女が顔を出した。
「どなたか奥様の毛を買って貰えないでしょうか?只今奥様素っ裸で毛を剃られましたの」
「おいおい、、裸、、見せろよ。」
野次馬が騒ぎ出した。
「裸で表にって?そうね?」
運転手の山上が姿を見せた。手に何か持っている。鎖だった。白い物が庭に姿を表した。
「女だ、裸の女だ。裕子だ。」
前の連中が漸く覗き込んで見えるところに犬の首輪だけの裕子が姿を見せた。
新聞社のフラッシュが次々焚かれた。8ミリのカメラも回っている様だ。
「素っ裸で表に出ることをお許し下さいませ。MPの皆様に了承を得ておりますので後程後ろの方にも参りますので慌てないで下さいまし。
布切れ一枚失った裕子ですが中野様のご厚意に授かりこの家に置いて頂く事になりました。
戦時中は叶わなかったお尻責めもして下さるそうです。
それと作成中でございますが規則のようなものを作って頂いております。そのうちほ一つが、、排泄行為、、ですわ。
素っ裸で追い出す訳にもいかないと小さな小屋に済ませて頂くことにないました。でも、お便所の使用は許されません。」
「本当はあんたが望んだことだろう。」
「奥様、いえ裕子。正直に言いなさいな。まあおかげで私達使用人も頸にならなくて良かったけど。」
「臭いけど奥さんの後始末なら我慢してやるぜ。」
「「おいおい、素っ裸で表でウンチまでするのかよ。」
「俺なら金を払ってでも後始末をしたいもんだ。」
「美人は得だねえ、糞さえも金になって。」
「それなら、、裕子。頼んで買って貰いな。」
「ええ、でも今日は初めて声掛けて下さったので感謝の気持ちも込めてその方にお安くして上げて下さいな。」
「わかった、今日は特別だ。」
「そのかわり明日から皆様、、裕子のお散歩高く買って下さいませ。毎日嫌でも出る物ですから。」
「毎日同じ場所はなんだから出張もしてくれよな。」
「たまには三日ほど溜めて欲しいなあ。」
「三日でも四日でもご要望通りにいたしますわ。でもそんなに裕子に溜めさせて公開なさらないでね。」
祐子の鎖をその男が持って近くの公園へ野次馬を引き連れて向かった。
、
「そんなに押し寄せなくても明日も明後日もありますわ。」
「糞だけで金になるなんていい金づるだ。」
中野はほくそ笑んだ。
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