耕三と言う男は期待外れの男でした。口先だけで私を襲った時も抱く前に自分だけ抑えきれず先に逝ってしまう始末でした。
お年寄りばっかり相手していたせいなんでしょうね。
丁度、義理の弟夫婦が顔を出し始めた頃でした。義父の体調も察して遺産相続の話もする必要がありました。
家を出たかったのですが義父の病気のため店を切り盛りする必要もあり義父と二人で暮らしていたのです。
妙な噂も立たないかと心配もしておりました。相続もそうですし、60歳過ぎの義父との男と女の関係とかです。
勘当したと言っても実の次男もおります。私は法律に従って貰えるものは貰って出て行くつもりでした。
店を売れば相当なお金になるでしょう。
でも当時は不穏な雰囲気に包まれていました。
悪気は無かったのでしょう、魔が差したのか義父が私の洗濯前の下着をあさっているのを目撃したのです。
古い木造の家屋です。お風呂もその気になれば覗けるのです。
ジャバラの閉じ切らない隙間から義父が時々覗いていることも知りました。
反対に義父の部屋から漏れてくるお話も私は知ることが出来ました。
次男に半分遺産を相続する約束もしていたようです。でも嫁が言いました。
「お父様、随分義姉さんにご熱心みたいだから全部取られるんじゃないかって思ったわ。」
「さすがに義姉さんの話題で持ち切りだ、久しぶりに帰ったら。下着を盗めって言われたよ。」
そして私を貶める幼稚な計画を聞いてしまったのです。いつの間にかその計画は回りの人も巻き込んでいったようでした。
成功などする筈のない計画でした。でも剃毛とか浣腸、尻責め、、そんな言葉に私は甘美な期待を抱いてしまったのでした。
常識では考えられない恥ずかしい責めを想像し悪魔の死者の到着を首を長くして待ったんです。それが耕三でした。
人間的にも全てにおいて幼稚な男です。先に逝ってしまったことを恥じて耕三は逃げようとしました。
真夜中の私の二階の部屋です。
「警察に訴えますよ。」
脅迫用の写真を撮ることも忘れてしまうほど動揺していました。」
「?」
「内緒にして上げます、あなたの恥を、、ですから私の言うことも聞いて下さい。」
「本当に内緒にしてくれるなら何でも聞くからよ」
この男は少し足りないところがあるようでした。私は彼を利用しようと考えたのです。
「明日、あなた、、耕三さんを雇った人達に吹聴しなさい。女将を何度も逝かせてやったって。
弱みも握ったからあなたには逆らえない、、そう言って下さい。わかりましたか?」
「本当にいいのか?そんなこと言って。」
「一度に言うと何ですから明日の指令出すわね。」
「指令?」
「そうよ、みんなにこう言って。『もう若女将はどんな命令にも逆らえない。明日会うけれど希望があれば聞きますよって、
信じられないならノーブラノーパンで呼び出してやりますからって』
「本当にそんなこと言っていいのかよ。」
「勿論私に頼まれたからって言っちゃ駄目。耕三さんのお手柄にしなくっちゃね?」
耕三からの翌日の呼び出しは想像以上に上出来なものでした。
ビルの工事現場でそれまで働いていたらしく商店顔の入口のほうにある古いアパート。
六畳一間の汚い部屋を安く借りているそうです。
まずワザワザ商店街から離れた喫茶店に呼び出されました。後ろを振り返らずに歩けと命令されました。
恐らく知人が後ろから付けて事実を確認したに違いありません。
喫茶店で私は苦悩の顔を浮かべ懇願したりして役に徹しきりました。
「近くの人に聞かれないように小声で私は言いました。
「昨日はあんなことになって、、、でも今日はどうしてもあなたに抱かれたいの。前の穴だけじゃなくて後ろも今日から調教して欲しいの。
だからあのエッチな店で浣腸とかお尻を広げる道具買って欲しいの、いいえいずみに買わせて欲しいの。」
そこは秘宝館とか言うような名前である金融業者が最近営業した大人のオモチャ屋でした。
そこの金融業者も仲間でした。
「部屋にトイレは無いけどな?」
「オマルも買いますわ、それと犬の首輪と鎖も、、、」
喫茶店を出ても後ろは振り返りませんでした。耕三に腕を絡ませるとそのうちに店が近づいてきました。
「今日は店には入らないようにみんなに合図して、、お願い。その代り、、、ね」
彼の耳に囁くとワンピースの後ろが捲られて恥ずかしいお尻が晒されました。
そしてその店に二人で消えて行きました。
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