その日の翌日から事態は急変した。メーカーの吉田が某ブランド商品を扱う会社の社長を連れて沢井と亜希子に愛に来た。
「成程、実物は妖しん以上ですね。」吉田も亜希子に会うのは今回が初めてだ。
「こちら黒井さんです、お電話で紹介した。」
「黒井です、よろしく。」そう言って亜希子の顔から体の隅々まで目で嘗め回した。
「実に美しい。まさに麗人だ。どうでしょう?うちの商品のコマーシャルに出てくれませんか?」
「コマーシャルと言っても亜希子は今後は素っ裸で暮らすんやで、そんなこと出来まへんなあ。」
「定期的に流すコマーシャルだけでなく週に一度は生放送の番組にもと考えています、テレビショッピングみたいなものですがね。
女性の製品なのですが実はあのモデルは誰だ、、そんな男性のマニアからの問い合わせが以外と多いのです。
そして亜希子さんならマニアの間では人気者になるのは確実でしょう。」
沢井も興味を持った。
「あまり売れすぎてわしらの手から離れても困るのんやけどなあ。」
「どうでしょう?沢井さん。あなたは亜希子さんを素っ裸にすることが崩壊とお考えでしょうが、
私は普段は高級なブランドものの衣服や宝石、履物、、目に見えるものは全て着飾って欲しいのです。
香水もです。でも沢井さん、想像して下さいよ。そんな麗夫人が実はドレスの下にはだらしなく小便や大便の汚れの付いた下着を付けているというのは
同でしょう。私はそのギャップがたまらないのですよ。」
「テレビを見て想像だけではおもろいことおまへんで?」
「どうでしょう?私にも出資させて頂けませんでしょうか?亜希子の体。排便権も含め。」
話は決まった。どうやら沢井にこれ以上の出費はなさそうだ。
急ピッチで準備が進められた。
良夫も反対する権利は無かったが一部提案もして受け入れられた。それと以前亜希子はモデルクラブに登録していた。
暇つぶし程度のものだったが最低限の訓練も受けたことがある。
とある入浴剤のコマーシャルの話も決まりかけたが全裸を見られそうになり逃げだしたのだ。
「亜希子、あの時の社長にも来て頂いたらどうだ?」
「あなた何をおっしゃるの。」
事情を聞いた黒井はその男なら知っていると言った。彼にも出資させようじゃないか、彼は業界ではそっちの方では知られた男らしい。
VIPな会員も増えるんじゃないかと言った。
運び出される予定だった家具等はそのままにされ亜希子の豪華な衣装や宝石類もそのまま残された。
そればかりかより豪華なブランドものが運ばれ、撮影機材も持ち込まれた。
リビングは急ピッチで広く模様替えもされた。
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