あれから数回施術をしてもらい、ずいぶんと腰が楽になりました。
また施術をしてもらってる最中にご主人や奥さんと世間話をしていてお二人との関係もずいぶんと距離が縮まったような感じでした。
ご夫婦で開院して最初は大変だったが最近ようやく軌道にのってきたこと。
ご主人と奥さんの歳が離れていること。
奥さんが僕と同い年だったこと。
中でも奥さんが僕と同郷だったことでずいぶんと話しが盛り上がりました。
そして施術もラストを迎えることとなりました。
しかしその最後の施術で問題が発生したのです。
ご主人「だいぶん腰も動くようになったので今日で最後にしましょう」
僕「ありがとうございます、先生のおかげで楽になりました」
ご主人「また痛くなったらいつでも来てくださいね」
こうしてご主人は最後の鍼を打ち始めたのです。
しばらくして「痛ぁ」と思う箇所がありましたが中々言い出すことも出来ず我慢してしまいました。
しかしその痛みも一瞬のことでしたので気にもとめなかったのです。
それから数日たちましたがどうも腰に違和感を感じていました。
それに押さえると痛い箇所があるのです。
僕は課長に相談しました。
すると僕の話を聞いていた課長は、おもむろにどこかに電話をしたのです。
そして電話を終えると
課長「今から俺の知り合いの外科医に行ってこい」
僕「え?どういうことですか?」
課長「もしかしたら鍼が折れて中に入ってるかもわからないらしいわ」
僕「え?まさか?え?」
僕は課長に促され紹介された病院に向かいました。
そこでCTを撮られ外科医に呼ばれたのです。
外科医「単刀直入に言いますが、やはり鍼の先端が体内に残ってますね」
僕「え?じゃあ医療事故ってことですか?」
外科医「私の口からそういったことは申し上げられませんが残っているのは事実ですね」
僕「でもどうすれば?」
外科医「幸い浅いところにありますので今から少し切開して取り出しましょう」
僕はベッドに寝かされ腰に麻酔を打たれました。
そしていとも簡単に取り出されたのです。
切開したところを縫って終わりました。
帰り際に0.5ミリくらいの小さな破片を渡されました。
外科医「これが体内に入っていました。これをどうされるかは貴方しだいです」
僕「はあ、わかりました」
僕はその夜どうしたらいいか考えましたが結論が出なかったのでとりあえず鍼灸院に行ってみることにしたのです。
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