待っている人もガン見はしてこないが、さり気なくこちらを見ている。
男性店員
「ちょっと、どういう南京錠か見てみないとなんとも言えないけどね」
「南京錠であれば問題ないとは思うけどね」
ご主人様
「あ~良かったです。お手数ですが宜しくお願い致します。」
奈々は2人の会話がよく理解できていなかった。
そもそも、どうやって鍵を開けるのかも・・・
ご主人様
「奈々さん、何やっているんですか?」
「貞操帯をお見せしてください。」
奈々は一瞬、世界が全て止まった・・・
奈々
「えっ・・・。」
思わず絶句する。
男性店員
「どういう南京錠がついているか分からないことには、外せないんですよ」
奈々
「・・・・。」
奈々は俯きながら首を横に振るしかなかった。
コートの下は見せたくない・・・
絶対に見せられない・・・
ご主人様
「奈々さん、外してほしいければ、他のお客様もいるので早くしないと迷惑になりますよ」
「それともそのまま帰りますか?」
奈々は現実を受け入れられない・・・
ご主人様
「奈々さん、聞いていますか?」
奈々が動かず、ちょっとまごついている状態に不思議に思い
店内にいる人の視線が奈々に自然と向けられる・・・
その視線を感じ余計に動けない・・・
男性店員
「お嬢さん、こっちも仕事があるんでね。」
ご主人様
「どうしますか?これ以上は本当にご迷惑ですよ」
「帰りますよ。」
ご主人様は席を立ち上がった・・・
追い込まれる奈々は焦り、両手を顔を覆い
周りの視線が集まる中、コートの下半身部分を少しはだけ貞操帯を晒す・・・
奈々の体は一気に燃え上がるように熱くなる・・・
周りの人たちも目を丸くして驚いた。
清楚で可愛らしく、大人しそうな奈々が、下半身は貞操帯以外何もはいていないことに・・・
そして、女性はすぐに嫌悪の表情を浮かべ、まるで奈々を変態を見る目で見つめている。
男性店員
「おやおや・・・これは大変ですね。」
店員のおじさんは、奈々の状況を見て目のやり場に困った表情を浮かべる。
男性店員
「外すことはできると思いますが・・・問題は南京錠のサイズだね」
「みくさん、琢磨はどこにいった?」
女性店員
「今、鍵救急で外に出ていったばかりなの」
男性店員
「じゃあ、私が頑張るしかないね」
奈々たちの方を向き、
男性店員
「何分、歳食っているもんで、老眼が進んでいてね。」
「細かい作業は時間がかかってしまうんでね。」
「でも、作りは簡単なので外せることは間違いないですよ」
「やってみましょう。」
ご主人様
「外して頂けるだけで有難いです」
「もういくらでも請求してください。」
男性店員
「頑張ってみますよ」
「今工具をもってくるからちょっと待っててください。」
奈々は急いで、コートを閉じ合わせた・・・
もう本当に消えたくて、消えたくて堪らなかった。
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