奈々
「そ、そんな・・・」
ご主人様
「でも外すためにはどこかで鍵屋さんに行かないと本当に外せないんですよ」
奈々はスペアキーがあるものとホッとしていたのに、一気に奈落の底に落とされた気分だった。
ご主人様
「では地元に帰って一人でいきますか?」
「私は別にどちらでもいいんですけどね。」
「奈々さんがお好きなほうをお選びください。」
こんなこと誰にも相談できない・・・
このままご主人様に付き添って頂きながら鍵屋さんに向かうしか奈々には選択肢はなかった。
奈々
「わ、わかりました。連れて行ってください」
「宜しくお願い致します。」
ご主人様は、奈々のトレンチコートの前をしっかり閉めた。
コートの下は、はしたない落書きされた体に貞操帯と乳枷のみ、首元に首輪が覗き、両乳首に吸引器が装着されていることで
明らかに不自然は異物が胸元部分に浮かび上がる。
奈々は部屋を出る前に、玄関の姿鏡に映る自分の姿に絶望を覚える。
チェックアウト時間ギリギリということで、慌てて部屋を後にする・・・
結局、お風呂にも入れず、トイレにも行かせてもらえなかった・・・
奈々はご主人様の後ろに隠れるように、あまり距離をあけずについていく・・・
エレベーターには3人の方が既に乗っていて、
奈々の首元の首輪や胸辺りをジロジロ見て怪訝そうな表情を浮かべる。
ご主人様が耳元で囁く
「奈々さんの体・・・臭いますよ。フフッ」
奈々はあまりの恥ずかしさに真っ赤になる・・・
女性にとって自分の体から臭い匂いを放っているというのは耐え難い。
エレベーターを降り、チェックアウトの手続きの間も、
奈々は色々な人からの視線を感じソワソワしていた。
チェックアウトの手続きが終わる、どうやらご主人様はホテルからレンタカーを借りていたようだった。
プレミアム車種で、ご主人様は高級車のコンパクトカーーをチョイスしていた。
レンタカーを手配して説明してくださるスタッフも奈々の格好をジロジロ見ている。
仕事である以上、普通に接してくれており、敢えて見ないように意識してくれているが、大抵、意識をしてしまうと、
無意識のうちにチラチラと視線が首輪と胸辺りの不自然な突起物に来るのが分かる。
奈々は、一刻も早くこのラグジュアリーホテルから離れたかった・・・
ようやく車は鍵屋に向けて走り出す。
途中、ご主人様はスタバのドライブスルーに寄り
自分用のホットコーヒーと奈々用のカフェラテを注文してくれた。
この間のカフェで奈々がカフェラテを注文していたのを覚えていてくれたことは非常に嬉しかったが、
よりによってアイスカフェラテの一番大きいサイズを注文してくれた・・・
ずっと朝からオシッコに行きたくて、我慢している中で・・・
アイスカフェラテ・・・
ご主人様
「鍵屋に着く前に、全部飲んでくださいね。フフッ」
「ちなみにこれは、昨日当たられたお仕置きの一部です。フフッ」
奈々の状況を分かったうえで、昨日の不貞腐れた話を持ち出し、
すべて飲み干せざるを得なくする。
ご主人様
「あと10分で到着するみたいですよ。フフッ」
「急いで飲まないといけませんね。」
ご主人様は、楽しそうに微笑んでいた。
奈々は、お仕置きが増えていくのが怖かったので
感情的になってしまった自分に反省しつつ全部飲み干した。
そして、商店街の中にある鍵屋さん付近に到着し、
近くのコインパーキングに車を停めた。
※元投稿はこちら >>