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SM・調教 官能小説

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12
投稿者:雄一
午後四時きっかりに、僕は待ち合わせの喫茶店に入った。
 入口に立った僕は、自分と同じ制服を着ている、人間がいるかどうかを最初に探した。
 店内を見廻すと相当数のボックス席があって、席の四割ほどが埋まっている感じだったが、
同じ制服が見当たらなかったことに、先ずは安堵した。
 その後でもう一度店内に目を向けようとした時、奥のほうのボックス席から手を上げて立
ち上がってきた、真っ赤なダウンジャケット姿の女性が、僕の視界に入った。
 遠いところから見ても、相手が美人だというのがわかるくらいに、そのボックス席の周辺
が華やいで見えた。
 一つ大きな息を吐いて、僕は手を上げてきた女性のほうへ足を向けた。
 「どうもお待たせして、初めまして」
 僕のほうから頭を少し下げて、声掛けの挨拶をした。
 同じ学校で、ごくたまにだが顔を見合わせたりしていたが、言葉を交わすのは今日が初め
てなので、挨拶の初めましては間違ってはいない。
 「わ、私も今来たばかりで…あ、ごめんなさい。細野多香子です」
 間近、で見ると噂に違わぬ美人で、普段着のせいかとても高校生には見えない、大人びた
z用品さと清楚さが、女子にしては長身で細身の身体の、あらゆる部分から滲み出ている感じ
だった。
 香水でもしているのか、全身から漂ってきている匂いも、僕の鼻孔を痛いくらいに擽って
きていた。
 立ったままの二人だったので、お互いに着ているダウンジャケットを脱ぎながら、席に腰
を下ろした。
 ウエイターが注文を聞きにきたので、僕はアイスコーヒーを注文してから、改めて目の前
の細野多香子に目を向けた。
 真っ白なタートルネックのセーターが、細く引きまった身体にピッタリとフィットしてい
て胸の膨らみの豊かなラインがはっきり見え、僕は喉の奥で思わず生唾を呑んでいた。
 色白の顔も、どこにも欠点がないというくらいに、何もかもが整然と整っていて、噤んだ
唇の薄赤く塗った口紅が、かたちよく際立って見えた。
 学校内では、これほどに近いところで顔を合わしたこともなく、長い時間、対面したこと
も一度もなかったが、校内アイドルランキングのトップの座を、ずっと保持してきている理
由が僕にもはっきりとわかった。
 周囲の客の何人かの、横目窺いの視線にも臆することなく、僕のほうに奇麗な白い歯を覗
かせて、慎ましい声で自己紹介をしてきたのだが、僕はこの時、第一感として、贅沢で身の
程知らずといわれるかも知れなかったが、この人とは感性が違うという印象を、会ってから
の数分で感じていた。
 感性という簡単な二文字では、明確な僕の意思の表現にはならないかも知れないが、僕の
心の中には、女性として、どこにも非の打ちどころのない、細野多香子と堂々と比較対象で
きる女性がいた。
 小煩くてお喋りで、色気のほうもあまりない対象物だが、あいつに言ったら烈火の如く怒
るだろうが、人間には分相応というものがある。
 出されたアイスコーヒーを一口啜り、内心でそういう気分になると、最初の時の緊張感が
僕の全身から嘘のように消えていた。
 頭の中に、ふいに思い浮かべたあいつの小麦色の顔が、僕の気持ちを一気にリラックスさ
せてくれて、
 「…で、何でしたっけ?」
 アイスコーヒーを半分近く飲み干した時、僕は正面で上品そうな細い指で、紅茶のカップ
を口元に運んでいる、多香子を普通の女性を見る時と、同じ視線を投げかけて尋ねた。
 僕の気楽な眼差しに、多香子の切れ長の目の端が、微かに泳いだような気がした。
 「すみません。わ、私の祖父が、何か私のことで、よ、余計な気を廻したようになってし
まって」
 輪郭のはっきりとした口元に、白い歯を覗かせて小さな笑みを見せていたが、ソプラノ系
の声が心なしか狼狽しているようだった。
 「いや、僕のほうこそ、学校ナンバーワンの美貌の、細野さんのそういうありがたい思い
を気づかずにいたことを申し訳なく思ってます。でも、三年生のいる三階には、二年生は中
々行けなくて。それに僕は部活も何もやってない、ただの怠け者ですから」
 僕の声はあの小煩い紀子の顔のお陰で、澱みや詰まりは一つもなかった。
 自分の思惑と少し違う、というような顔をして、多香子は目を瞬かせていたが、
 「前に、この店であなたと目を合わせた時、何か、私…初めてといっていいくらいの、電
流のようなものを感じてしまったものですから」
 と正直と思えるようなことを言ってきた。
 「すみません、全然気づいちなくて。あの時は待ち合わせした人を探してて。それに最近、
僕も、大した勉強もしてないのに、目が悪くなってて」
 「いえ、私の勘違いなら、それでいいんです」
 「電流なら…今、僕が感じてますよ」
 またしても、僕自身が思いも寄らない言葉が、何の悪意もなく出てしまっていた。
 「えっ?」
 「学校中で、あれだけ騒がれている人だから、心密かには憧れてはいたんですよ。でもマ
ドンナの多香子さんと、帰宅部一筋の僕では、高嶺の花、月とスッポン、豚に真珠、猫に小
判…数え上げたら、まだ一杯の形容詞があります。あっ、もう一つありました。分不相応」
 自分ではまるで用意していない言葉だったが、授業の教室で本を読まされる時よりも、は
るかに澱みも詰まりもなく、すらすらと出てきたのだった。
 僕のその言葉に、多香子が口に手を当て、初めて声を出して笑ってきた。
 「面白い人。そんなに素直に自分のこと卑下できるなんて」
 いいながら、多香子はまだ笑いを止めていなかった。
 「普段がいつもそうだから、すらすらと言えるんですよ」
 「でも…」
 白い歯を見せ続けていた多香子が、急に真顔になって言ってきた。
 「私、高嶺の花でも何でもありません。普通の女子高生です」
 「僕は小学校から、ずっと普通のままでした」
 そこでまた、二人揃っての笑いがどっと出て、近くの席の何人かが、こちらに目を向けて
きたりして、そこからは一気に打ち解けた雰囲気になり、まるで恋人同士のような他愛のな
い会話が、暫くの間続いた。
 音楽の話も当然に出て、多香子は洋楽が好きで、自分の母の影響で、現在よりも古い楽曲
が好きだと言って、カーペンターズの「アイニーズ、ツ、ビ、イン、ラブ」とか、「イエス
タデイワンスモア」がお気に入りだと言ったので、僕もやはり父親の影響で、サイモンとガ
ーハンクルの「明日に架ける橋」が好きだと言って、話はどんどんと盛り上がった。
 高校生の男子と女子らしい、屈託のない会話が続いていた、どの辺りからかわからなかっ
たが、僕の胸奥のどこかに、この女を抱きたい、という不埒な願望が芽生え出してきていた。
 話をしている時の何気ない表情や、自然に出る仕草も、すべてが一画の絵になりそうな、
天性的な魔力のようなものを、多香子は、本人が自覚しているいないに拘わらず、保持して
いる感じだった。
 話に熱心になっている多香子の、三日月のような眉や牝鹿のような目や、輪郭のはっきり
とした薄赤い唇の、なよやかな動きを見ていると、誰にもそう思わせるだけの魅力があるの
は当然のことのようだった。
 自分の身体の中で、不遜で良からぬ血流が騒ぎ出してきているのを、僕は内心で感じ出し
ていた。
 二人はオレンジジュースを追加注文をして、すっかりと打ち解けた雰囲気になり、多香子
は自身の願望が叶ったこともあり、本心から喜んでいるようだった。
 テーブルに置いたスマホに、何気に目を向けると、もう五時を過ぎていて、窓に目を向け
ると、薄暮に近い色になっていた。
 幸いにも、これまで僕と同じ制服を着た客は誰もいなくて、誰も入ってはこなかった。
 「旅行か…いいなぁ。僕もどこかへ行きたいなぁ」
 多香子が今年の正月を、家族でハワイで過ごしたという話になっていて、この店を出るき
っかけを考えながら、僕は独り言のように言った。
 「遠いところじゃなくてね、近場でのんびりできるとこ…」
 続けて僕がそういうと、
 「私の祖父の別荘が軽井沢にあるの」
 と多香子が身を乗り出して反応してきた。
 僕にも奥多摩に、気分を癒せる別荘があるとは、何故か多香子には言えず、
 「軽井沢って、僕ら平民では行けないよ」
 と言って、僕が何気に伝票を取りかけた時、
 「一緒に行かない?」
 と多香子のほうから思いがけないことを言ってきたので、僕は伝票から手を離していた。
 二つ返事で、
 「行こ」
 と僕は応えていた。
 「私はもう学校行かなくていいから、あなたの予定次第。決まったら教えて」
 「すぐ決める」
 そういって僕はもう一度窓のほうに目を向けた。
 それが合図になって、二人は席を立ち、伝票をもう一度取ろうとしたら、
 「今日は私が着てもらったんだから。それに私、あなたより年上だから」
 多香子がすっかりと打ち解けた、悪戯っぽい目をして先に歩いて行った。
 「寒いわね。…でも、今日はとても楽しかったわ。やっぱり、あの時の電流は、間違い
はなかったのが嬉しい」
 外に出てすぐに多香子は、思わずぞくっとするような妖艶な笑顔でそう言って、手を振
って僕から離れていった。
 店の前で佇んだまま、僕は暫く茫然としていた。
 楽しかったという思いと、何かまた違う、やるせなさみたいな気分がない交ぜになって
いるような複雑な思いに囚われていた。
 その場に座り込みたい気分だったが、歩道の人の流れに任せたように、どこへ行くアテ
もなく僕は歩き出した。
 予定では、どんなことがあっても、多香子を拒否拒絶するつもりだった。
 それが、どこでどうなったのか、一緒にいた時間の大半以上が、明るい笑顔の交歓で終
わってしまっている。
 電話番号もメアドも交換し、旅行を口実にして、次に会う約束までしてしまっている。
 これが、校内ベスト女子ランキングトップの、多香子の実力で、自分は知らず知らずの
間に、彼女の魔性の力に屈してしまったのだろうか。
 そうなら僕も大したことのない人間だ。
 東大受験も鼻で笑うしかない。
 だが待てよ。
 最初は自信なさげにモジモジしていたのは、多香子のほうで、僕が電流云々の話でキザ
なこと言って誘ったのだ。
 この女性を抱きたいという、僕の突飛な願望がそう言わせ、そこから多香子は俄然に変
貌したのだ。 
 そうだ、主導権は多香子ではなく僕にあるのだ。
 この身勝手で自分本意な結論を出すのに、僕は相当歩いたようで、自分が今、どこにい
るのかもわからなかったが、身体を反転させ、来た道を元に戻った。
 帰路の途中で、やっぱり紀子が出てきた。
 例の、こらっ、という顔だ。
 あいつにバレないように、細心にも細心の注意を払って、何とか潜り抜けるしかない。
 幸いにも相手の女性は、もう同じ学校には来ないのだ。
 自分がしっかりしていれば。
 結局のところ、大仏の手の上ではないが、僕は紀子という仏様の手の上で踊り狂ってい
るだけでしかないということに、僕はその時には全然、気づいてはいなかった。
 単細胞な僕の頭に残ったのは、「軽井沢」というキーワードだけだった…。




                                続く

 
 
 

※元投稿はこちら >>
23/06/09 15:36 (GIkDlDcv)
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