「瑠璃子、奈々の口を解放してあげなさい。」
ふとレイカ様と呼ばれていた女性から声がかかりました。
「はい。レイカ様。」
お母さんは一旦奈々を膝上から降ろすと、奈々の枕元に近づき奈々の口を塞いでいた猿轡を外します。
よく見ると猿轡らしき物は、両端を細いベルトで繋がれたゴルフボールくらいの球体でした。後でそれがボールギャグという口枷だとわかりました。
自由になった奈々の顎の辺りはヨダレでしょうか…ビチャビチャになって光を反射させています。
「気持ちよかったでしょ?奈々…。」
お母さんが奈々に問いかけます。すると…パシン!
お母さんが奈々の頬を平手でビンタしました。
「すぐに答えなさい!」
すると奈々が息も絶え絶えに、
「申し訳ありません。瑠璃子様…ハァハァ…。」
(ウソ…お母さん…奈々…何で…。)
私は声も出せず、涙を流していました。
(あの優しかったお母さんと、可愛い妹の奈々が…。)
私は今までの生活や家族が全て崩れていく感覚を覚えていました。
「奈々はどういう立ち場なんだっけ?もう一度私とレイカ様に聞こえるように言いなさい!」
「はい。私奈々は、ご主人様であるレイカ様と瑠璃子様の奴隷です。」
(そんな…奈々…奴隷だなんて…。)
「瑠璃子…あなたは私のなぁに?」
レイカさんがお母さんに声をかけます。
「もちろん私はレイカ様の奴隷です!一生お仕えします!」
お母さんが嬉々として言います。
(そんな…お母さん…一生って…私や奈々はどうなるのよ!)
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