就職して1ヶ月が経ち生活も落ち着いてきたこともあり、ゴールデンウィークを利用して大学時代の親友である英里香に会いに二泊三日の予定で上京することになりました。
英里香は大学卒業後、某有名企業に就職し東京本社に配属された才女で、私達友達グループの中でも一番の出世頭でした。
3月の卒業旅行以来で、まだ2ヶ月も経っていなかったのですが、英里香が社会人になってどんな風に変わったのか会うのが凄く楽しみでした。
出発の日の朝、私はバッグ一つを肩にかけお母さんと妹に声をかけました。
「お母さん、奈々行ってきます。明後日の夜には帰るから。よろしくね。」
「あれお姉ちゃん。随分荷物少ないけど二泊するんじゃないの?」
「あー、キャリーバッグは宅配便で送っちゃったの。」
「なるほどね。気をつけてね。」
「加奈、あんまり羽目外しちゃダメよ。」
「わかってるって。行ってきます。」
新幹線で東京駅に着いたのは昼くらいでした。
英里香とは東京駅で待ち合わせ、そのまま初日の日程をこなすと、夜は英里香のマンションの最寄駅近くの居酒屋で乾杯です。
就職してからのことや、恋愛話に花を咲かせた私たちは深夜まで盛り上がり、英里香のマンションに着いてすぐに爆睡でした。
早朝に英里香の話し声で目が覚めました。
「お父さんが槌…うん。…うん。…わかった。すぐに飛行機で向かうから。大丈夫。…うん。じゃあ後でね。」
涙声で話す英里香に
「英里香…どうしたの?」
「お父さん倒れたらしいの。朝救急車で運ばれたって…。」
「大変じゃない。すぐに帰ってあげて!」
「ごめんね…加奈。せっかく来てくれたのに…。」
「そんなことはどうでもいいから。私なんかいつでも会えるんだから。」
英里香は九州の長崎出身でした。
すぐに飛行機の手配を済ませて、慌ただしくマンションを出ました。
私は荷物を持って一緒に出たのですが、先に英里香を見送ると、近くのファミレスに入り朝ごはんを食べながらどうするか考えることにしました。
他の友達に連絡してみますが、案の定みんなゴールデンウィークで出払っています。
私は仕方なく帰ることにしました。
帰りの新幹線に乗った私は、昨日からの疲れですぐに眠ってしまいました。
LINEの着信音で目が覚めると、昼近くになっていました。
LINEは英里香からで、無事にお父さんの入院先に着いたこと、お父さんは脳梗塞で、幸い大事に至らずに済んだことが書いてありました。
私はよかったねと返信し、また必ず会いに行くからと伝えLINEは終了しました。
スマホの充電が無くなりかけていたのですが、LINEが終わると同時に電源が落ちてしまいました。
昨日は充電する間もなく寝てしまったため仕方ありません。
そこで私は家に1日早く帰ることを連絡し忘れていたことに気づいたのですが、
「まぁいっか。」
と、そのまま真っ直ぐ帰ることにしました。
昼過ぎに地元の駅に到着し、そこから自宅にタクシーで向かいました。
タクシーを降りて自宅に繋がる路地をキャリーバックを引きながら歩いていきます。
家の前まで来ると、玄関のドアに手をかけましたが閉まっています。
田舎町なので在宅時にはカギをかけないのがこの辺の慣習なのです。
「出かけてるのかなぁ。」
仕方なくカギを取り出して中に入ります。すると玄関には見たことがない女性用のハイヒールが揃えて脱いであります。
「お客さん?」
私はキャリーバックを玄関に置いたままリビングのドアを開けましたが、誰もいません。
一階の部屋は全て確認しましたが、どこにもいません。
すると二階から、ガタンと物音がします。
ちょうどお母さんの寝室あたりです。
何故か私は声を潜め、足音も抑えながら二階に向かいます。
玄関からすぐの階段を静かに登り、階段から真っ直ぐに延びる廊下に頭を出して覗き込みました。
突き当たりがお母さんの寝室です。元は夫婦の寝室で、12畳ほどもあり真ん中にはダブルベットが置いてあります。
手前に廊下を挟んで向かい合う配置で私と妹の部屋があります。
私は細心の注意を払って自分の部屋に潜り込みます。
ジャケットを脱ぐと、寝室に面した壁に左耳を当て聞き耳を立てました。
するとやはり聞いたことがない女性の声が聞こえてきました。相手の声は間違いなくお母さんです。
何を話しているかはわかりませんでした。
私は意を決してサッシ戸を静かに開けるとベランダに降りました。
お母さんの寝室とはベランダで繋がっているのです。
身を屈め、四つん這いに近い格好でお母さんの寝室へ進みます。
そしてそのままの姿勢で寝室の窓から恐る恐る中を覗き込みました。
私は呆然としました。
見たことがない女性がいて父が生前使っていた革張りの椅子に裸で座っています。
背もたれに背中をあずけ、腰を前に出すような格好です。
一番驚くのは、その女性の両足の間に正座をして裸のお母さんが座っています。そして女性の股間に顔を埋めて明らかに秘部を舐めているのです。
女性の顔は恍惚とした表情で快感に浸っているようです。
母の顔も嬉しそうな歓喜に満ちた表情でした。
私は一旦窓から離れ、現実かどうか確かめるかのように頬を思い切りつねっていました。
「痛い…。」
現実でした。
私は見なかったことにしようかと思いましたが、好奇心には勝てず再び窓を覗き込みました。
股間を舐めていたお母さんは、今度は女性のつま先に舌を這わせ、指先から指の間の股の部分を舐めるというよりしゃぶっていました。
女性は時折お母さんに声をかけているようでした。あいにく中の声は聞き取れませんでしたが、お母さんが作る嬉しそうな表情や、イヤイヤをする仕草で何となくわかりました。
お母さんと女性の間には明らかに主従関係が存在するようです。
私はふとダブルベットに目線を写しました。
ベットが揺れています。誰かいるようでしたが、四つん這いの私の目線からは確認できません。
私は再び窓を離れるとその場に立ち上がり、今度は上から窓を覗き込みました。
一瞬声を上げてしまいそうになりました。
ベットの上には麻縄で後ろ手に縛られ、口には猿轡をされ、ツルツルに剃られたらしい股間にバイブを差し込まれた状態で時折カラダをビクつかせる奈々が横たわっているのです。
「奈々…お母さん…どうしちゃったの?」
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