『待ち合わせ時間には間に合いそうにないなぁ。』
マリはマッサージを受けながら、元々の約束だった19時を指す壁の時計を見て、ふと心の中で呟いた。
今日これから、恋人以外の男性に身を委ねる事になる。
それどころか、初対面の男にだ。
しかしそれは最愛の男性から求められた行為で、ここ半月ほどでもう4人の男に抱かれていた。
恋人であるダイに、2年前から懇願されていた他の男性との行為。
それが原因で一度は別れた事もあったのだが、また元の鞘に戻っている。
他の誰よりも大きな愛情と、それと同じ程に誰よりも大きな男根。
マリにとって、ダイは理想の男性と言っても過言ではないだろう。
だからこそ、そんなダイの心理状態が理解出来なかった。
「5人までなら良いよ。」
仕方なく出した妥協案。
しかし思いの外、ダイは喜び複雑な心境となった。
そして今夜で5人目。
ようやく淫らな遊びも終わる。
セックスが嫌いでは無いマリにとって、少し残念でもあるが、これで恋人の欲求にも応える事が出来たのだと、僅かな達成感もあった。
他の男に抱かれた後は、決まってダイは一晩中マリを犯した。
乱暴に、また他のオスに陵辱された穴を上書きするかのように。
マリは今まで100人を越す男に抱かれてきた。
その中には外国人、しかも黒人の男性との経験すらあった。
しかしダイの男根ほど大きなモノは無く、彼の用意した巨根自慢の男達のイチモツなど、直ぐに上書きされる。
今晩も同じ様に抱かれ、その後にダイの欲求を満たす為、一晩中犯されるのだろう。
ただ今回は、ダイが最も抱かせたいと思っていた男性らしく、送り出す際のメールは、いつも以上に文章が興奮してたと感じた。
『名器』
マリを抱いた男は、直ぐに口にする。
ダイの男根を飲み込むほどに広がるが、どんな男のモノも包み込む『イソギンチャク』と言われる女性器らしい。
それ故、男性は直ぐ果ててしまい、マリが本当に満足するまでに至る事は少ない。
『今日の男はどうなんやろ?』
そうマリは思った。
これまでの4人も、かなり感じさせてくれ、何度かマリを絶頂に導いてくれた。
またその全員がマリの『イソギンチャク』にハマり、また抱きたいと言ってくれている。
きっと今回の男も、今までと変わらずそれなりの快楽をくれるのであろう。
マッサージも終わり、少し落ち着いた気持ちとなって、ダウンコートを着て身支度を整える。
少し寒さは和らいで来たとは言え、まだ夜になると冷え込んでいた。
マッサージの代価を払い、待ち合わせ場所に向かう。
しょうがないなと思う気持ちと共に、ほんの僅かな期待感。
今から向かうとダイにメールを送る。
すると既に相手の男性は既に待ち合わせ場所に居てるらしい。
今から向かう事と、今日の服装を伝えてもらう。
そんな事をしていると、今から初対面の男に抱かれるのだと言う実感が、少しづつ湧いてくるのであった。
鼓動が少し高なり、女性器が熱くなってた。
僅かに下着を汚したかも知れない。
緩やかにメスの部分が出てくるのを感じながら、マリは歩を進めた。
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