病院から退院してきた妻の美月はあれ以来木村と一切会話を交わすことはありませんでした。沈黙が走る二人の間には完全に冷え切った夫婦関係がそこにはありました。
やがて美月は家を空ける時間が増えてきました。それに伴い服装も肌をたくさん出すような露出度の高い服を着るようになりました。また、洗濯機の中にある洗濯物を干そうとした時、美月の下着がフルバックのタイプのものから性器を十分に隠すことが出来ないような紐パンや派手なカラーの下着がたくさんありました。
深夜遅くに帰宅するようになった美月はお酒を飲んでいるのか、家に帰るなり風呂に入ってそのまま浴槽の中で眠ることが続きました。木村は脱いだばかりの妻のパンティを洗濯カゴから取り出し匂いを嗅いでみました。美月の女性特有の匂いに混じって男性特有の体液の匂いが木村の鼻をつきました。磨りガラス越しにしか見ることが出来なくなった妻の裸体を想像しながら、一人でオナニーをする日々が続いていました。
全ての始まりは木村の看護師とのほんの少しの関係からでした。今更後悔してもしきれないほど悔やんでいた木村でしたけど、妻の奇行に対しては何も言える立場でないことも十分に理解していました。妻の美月の行動は目に余るほどひどくなっていきました。
手首には麻縄で縛られた後の縫い目が赤く腫れていました。耳にもピアスがあけられ、肩から覗く胸の上部には薔薇のタトゥーが入れられていました。
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