第五日(獣姦ショー)
監禁調教もいよいよ最後の日を迎えた。あの日、『由紀から長期の休みが取れた』との報告を受けて、兼ねてから燻っていたこの監禁調教が現実のものとなった。そして、いつかはと……思っていた獣姦も調教メニューに加えたのだ。
この古民家の持ち主であるカズさんは、座敷牢まで用意するほどのSMには拘りのあるかなりアブなS男性だ。また、ここでSMサークルを主宰しているマスターでもある。いろんな趣味、嗜好、フェチを持つ……複数での輪姦や寝取られ系であったり、緊縛好きで苦痛系の変態M女であったりと老若男女、夫婦、カップルが集い、誰に憚ることなく非日常を楽しむ居心地のいい場所を提供している。私もそのサークルのメンバーであった。そんなわけで、監禁調教の場所の提供をお願いし、快く受け入れてもらったという訳だ。と同時に由紀の調教メニューの一つである獣姦の話をすると、雄犬の供給も申し出てくれた。
カズさんに集められたのは、夫婦とカップルがそれぞれ2組、単独のS男性が2人にM女性が1人であった。私はここでは単独男性として遊んでいたので、由紀はこのサークルを知らない。
皆が仮面舞踏会さながらの仮面を着けている。仮面を着けずに顔を衆人に晒しているのは、牝豚由紀と本物の雄犬だけだ。今日だけは牝豚由紀ではなく、牝犬由紀として調教するつもりだ。私が由紀のリードを引いて、カズさんがラブラドールの雄犬の首輪を掴んで、牝犬と雄犬の2匹を調教部屋に引き立ててくる。
「皆さん、本日は私の肉便器奴隷の獣姦ショーによくお越しくださいました。人間の女と犬の交尾をとくとご覧ください」と私がショーの始まりの口上を述べ、牝犬を腰の低いソファーに座らせる。
「雄犬の涎も凄いけど、あの牝犬のオメコからの涎、透明な糸を引いて垂れてるけど厭らしい限りだわ」
「早く入れてくれと……催促してるみたいだ」
「どんな肉棒でもいいのかしら」
仮面を着けているので、遠慮のない言葉が飛び交う。めいめいの感想が一段落するのを待って、カズさんが牝犬に目を向けて、今か今かと昂ぶっている雄犬に言葉をかける。
「行け」
お尻を叩かれた雄犬が牝犬由紀に跳びかかる。顔を舐め回し唇めがけて舌を這わす。由紀の顔が雄犬の涎で光る。よくバター犬の話を耳にするが、犬がバターを好きとは言えないらしい。ほんとのところは犬に聞いてみないと分からないが、胸やけをするとかしないとか……。猫ならマタタビなのだろうが、犬にはできれば肉汁がいいらしいのだが、由紀が肉臭くなるのも困りものと水にした。
由紀の乳房に水を垂らす。それを待っていたように長い舌が下からこそげ上げるように舐め回す。次に腹、太腿、足指と次々と水を垂らしてやる。舐める場所を水で指示されているかのように雄犬の涎塗れの柔らかい舌が牝犬の体を責めていく。雄犬には予め滑り止め付きの赤ちゃん用の靴下を穿かせてある。
「うっ!」
舌の位置が変わる度に、牝犬の微かな呻きが漏れる。
「脚を開け」
淫汁でぬめった秘肉に雄犬の顔を持っていく。匂いを嗅ぎながら舌を走らせる。
「うーん。い、い。気持ちいい」
牝犬が人間の言葉をつぶやく。
「おい、犬に舐められてよがってるなんて、ほんまもんの変態やな」
「透明な汁が厭らしい穴から次から次に出てきよる」
雄犬の気を散らさないように、防水パッドが貼ってある土手に水を垂らしていく。その水が呼び水となって、ラビアを舌で舐めあげる。
「いい、いいの」
「気持ちよくしてくれた犬に今度は奉仕をしてやらないとな。咥えてやれ」
「はい」
犬の首輪をカズさんが掴む。その下腹に由紀が顔を入れて、莢に収まっている肉棒を揉み込む。赤黒い男根が恐る恐る顔を出していく。犬の先走り汁が次々と飛び散り床を濡らす。勃起した根元を掴んで、牝犬が男根をチロチロと舐め上げ、口の中に咥え込む。先走りの汁が唇の隙間から漏れている。
「お先汁を零すな。飲め」
「は、はい」
犬の先走り汁は、人間と違い、いくらでも出てくる。それを牝犬らしく飲み込めというのだ。
「皆さんに犬のチンポを厭らしく咥えているところを見てもらえ」
「変態女!」
それの答と言わんばかりにジュボジュボと肉棒をしゃぶる音が、固唾を飲んで見ている部屋に卑猥に響き渡る。
「そろそろ準備ができたみたいだ。それでは雄犬と牝犬の交尾を拝見するとしよう」
「やはり、ワンちゃんはワンちゃんらしくドッグスタイルがいいわね」
珍しく苦痛系変態M女が声を出した。それぞれが首を縦に振ったり、賛同の声をあげたりする。由紀を後ろ向きにさせてお尻を突き出させる。淫汁に濡れ光る牝犬由紀の女陰が晒される。
肉棒を掴んでいた由紀の手からカズさんに渡された肉棒が押し当てられる。
「そ、そこは、アナルです」
「すまん、すまん、ケツ穴の出番はこの次だな」
カズさんの言葉に、一同の笑いが起こる。
「狙いを定めてと……」
牝犬の膣穴に雄犬の肉棒を徐々に押し込んでいく。膣奥までに届いたのだろう。
「子宮にあたるぅー。いいのぉ……」
その声が終わるか終らないかのタイミングで、カズさんが抜き差しする。雄犬の先走り汁と牝犬の淫汁が交じり合い、白く泡だってくる。
「気持ちいいの。堪らない。もっと早くぅ……」
「人間の女が本物の雄犬のチンポを咥えてヨガルなんて、は恥ずかしくないのか」
「それに涎まで垂らしているわ」
「ほんとの畜生だな」
「見てみろよ。ケツを振ってるぜ」
口々に揶揄が飛ぶ。
犬同士の交尾で水をかけても離れないのは、雄犬の肉棒の膨れた肉玉を牝犬の膣にがっちりとはめ込んだときだ。今、正に由紀のヴァギナにその肉球が押し込まれた。
「グッ、ウッー」
「さあ、入った。あとはこのラブちゃんに任せた」
カズさんの一言で、この雄犬の名前が『ラブ』というのが分かった。名前のとおり牝犬を愛でるいい雄犬だ。由紀の背中に手を置いて、顔をあらぬ方向に目を向けて舌をダラリと垂らしながら腰をグイグイと押し付けている。『ラブ』が二、三度強く由紀の女陰に突き付け、動かなくなった。どうやら射精したみたいだ。しばらくそうしていたかと思うと、お尻を後ろへ後ろへと動かして肉棒を引き抜いた。引き抜かれた女陰から零れ落ちるザーメンを美味そうに舐めはじめた。
「妊娠すれば面白いのに」
「残念ながら、染色体で妊娠はしないよ」
「やっばー、こんなの見たらやりたくなったー」
「いいですよ。嫌じゃなければこの牝犬を使ってください」
「え?いいんですか」
「どうぞ、どうぞ」
単独男性で参加しているS男性の一人が名乗りを上げる。
「では、お言葉に甘えて……。前は何なんで、後ろを使わせてもらいます」
女陰を舐めている『ラブ』の邪魔にならないように注意深く脚を広げて、由紀のアナルにビンビンに勃起した肉棒を埋め込んでいく。
「うーん。今度はアナルに入ってくるう。こっちも気持ちいいの」
「おっ、肉棒に絡みついて……気持ちいい。それっ、いくぞ」
由紀の愉悦を吐く声につられて、牝犬の尻たぶを指が喰い込むほどに掴んで肉棒をピストンする。
「いいー、いいの。イク、逝くぅぅ……」
「俺もだ!」
由紀の断末魔の声と同じくして、牝犬の尻穴の奥に熱いスペルマを撃ちはなった。おもむろに抜かれた肉棒でポッカりと穴の開いたアナルから、男の精液が流れ出す。『ラブ』がまたそれを舐め取っていく。
傍らでは、牝犬と雄犬の獣姦に触発されたのか、もう一人のS男性が、単独で参加している緊縛好きで苦痛系の変態M女を縛りはじめたかと思うと、別のところでは、寝取られ系の夫婦と複数好きのカップルが入り乱れてスワップやら輪姦の性の饗宴が始まった。
いくら絶倫の雄犬といえど、『ラブ』には休息となるほど良いインターバルが、期せずして変態仲間達によってもたらされた。それぞれの男と女が性を放ち、一段落したところで、飲み物と軽い食事でしばしの休憩となった。
ここに集ういろんな趣味、嗜好を持った変態達には、快楽とエロいことには際限がない。それが一度の獣姦ショーで終わる筈がない。ほどよい休憩のあと、本日の主役である牝犬由紀と雄犬『ラブ』との、2回戦が始まる。
一度目は、犬らしくドッグスタイルでの交尾であったが、今度は正常位で繋がらせる。牝犬を組み敷いて、雄犬が犯しまくる。もちろん、牝犬と雄犬の本当の飼い主の手を借りてだが……。
牝犬に先ほどと同じように、雄犬の莢をしごかせて赤黒い肉棒を飛び出させる。見事に勃起した肉棒に牝犬が武者ぶりつき、慣れた仕草で喉奥まで咥え込み、イラマチオで喉奥の性感帯を自ら刺激している。何度となくそれを繰り返しては、舌を絡めて時折、犬の毛を指で取りながら肉棒を上下に舐めていく。
「カズさん、そろそろいいですね」
「では、まずはオメコから入れるとするかな」
そう言いながら、『ラブ』の男根の根元を掴んで、しとどに濡れている牝犬の膣穴にあてがう。
「入れるぞ!」
「はい。本物の犬のチンポを人間の牝犬のオメコに入れてください」
「もう、どっちが畜生かわからないわね」
「最下等の変態奴隷だな」
「褒めていただいて、ありがとうございます」
と声の主に向かって私が礼を述べる。
「ほおれ、入った」
「子宮に響くぅー。突いて、突いてください」
牝犬の哀願にも似た声に応えるように、カズさんの手に握られた『ラブ』の男根が奥深く、浅くと抜き差しされる。
「いいの。堪らないの」
快感に酔った牝犬らしく涎を垂らしながら、頭を上下に髪を振り乱してよがり狂っている。
「つぎは、アナルだ」
牝犬の淫汁に塗れた男根を、牝犬のアナルに捻じ込んでいく。
「こっちもいいの。お尻、気持ちいい……」
カズさんがオメコ同様に、深く浅くと男根をピストンする。雄犬の男根が抜かれた。
「お前を気持ちよくさせてくれる犬のペニスだ。舐めろ」
それに応える言葉ももどかしげに、無心にペニスを咥え込む。牝犬の口が尻穴と見間違うよう仕草で、深く浅くと飲み込んでいる。
「アナルに入ってたのを、あんなに美味しそうに舐めるなんて……」
カップルの片割れの女性が、その様を身を乗り出して見ながら、牝犬に届くように聞かせる。
「ほんと犬畜生ね!」
周りから何と言われようと、快感に貪欲な由紀には堪えない。それよりも以前に増して、音高くジュルジュルと舐め回している。
「もういい。今度は、オメコとアナルに交互に入れてやる」
カズさんが、牝犬由紀のオメコとアナルの2穴に交互挿入を繰り返す。
「どちらもたまんない。もっと、もっと……」
アナルのペニスを抜いては舐めさせ、それをオメコに入れて、抜いてはアナルに挿入するのを、何度も何度も繰り返す。
「どっちに出して欲しいんだ」
「ア、アナルに出して……」
それを聞いたカズさんが、猛烈なスピードでピストンを繰り出す。
「ウゥー、ウッ、ウ、ウ」
カズさんが雄犬の根元の握りを緩めてやる。スペルマの放出を尻穴に感じて、牝犬が言葉にならないうめき声とともに、足指を折り曲げ脚を小刻みに痙攣させながら失神した。
「逝きました!」
その声に皆から自然と拍手が沸き起こった。
まだ由紀が余韻を貪っているところではあるが、牝犬由紀と雄犬『ラブ』との獣姦ショーの終わりであり、併せて私の絶対服従奴隷である牝豚由紀の5日間の監禁調教の終わりも迎えた。
(完)
後日談:
こうして、真夏の監禁調教を実施できたのも、同好の士であるカズさんの協力であり、古民家並びに『ラブ』を提供していただいた賜物である。
5日間の監禁調教を終えて、由紀に聞いたところ、『壊れるかと心配したこともありましたが、いろんな経験ができて楽しい調教でした。今一歩、ご主人様の奴隷への高みに上れたような気持ちです。また、絶対服従奴隷の証として“牝豚由紀”の焼印をこの体に残していただきました。ご主人様、本当にありがとうございました』と嬉しい感想が返ってきました。
また、新たな調教への欲望が沸き起こった次第です。
ところで、古民家をあとにしての帰りの車中も、来た時と同じように天狗バイブのT字帯とアナルプラグ……であったことを付け加えておきます。
※元投稿はこちら >>