不慮の事故で亡くなった主人の初七日の法要が終わると、恐ろしい形相をしたヤクザたちが家の中まで押し掛けてきました。「奥さん、旦那が残した借金を返してもらいに来たんや。悪いけど、この屋敷の中にあるもんは全部差し押さえさせてもらうわ。」ヤクザたちが畳の上を土足で歩き回り、絵画、骨董品、イタリア製の家具などを次々と運び出して行きました。
1年前に主人の両親が急の病で亡くなり、私たちは麻布のマンションからこのお屋敷に移って参りました。ここは松涛でも最も閑静な一画にあり、ご近所も豪壮な邸宅ばかりです。私たちの住まいは500坪の敷地には300本以上の樹木が生い茂り、四季折々の花々が私たちを楽しませてくれていました。
開けっ放しにされた門の外ではヤクザたちが先祖代々受け継がれて来た絵画や骨董品を次々とトラックに積み込んでいます。突然の喧騒に驚いて、ご近所の方々が遠巻きに集まり、心配そうにヤクザたちの作業を眺めています。
主人が突然帰らぬ人になって気持ちの整理もできていないところに、ヤクザから巨額の借金の話を聞かされ、私は気が動転して事態を冷静に考えることができなくなっていました。
「一通り金目のもんはトラックに積み込んだわ。残ってるのは奥さんが着てる喪服だけや。大した金にならんけど、それも差し押さえさせてもらうわ。今脱いでくれるか。」 「そ、そんな・・」 「もっと大事なことを言い忘れてたわ。喪服だけやないんや。奥さんの体も差し押さえさせてもらうわ。この屋敷と金目のものを全部処分しても借金の埋め合わせに程遠いんや。残りの借金は奥さんの体で払ってもらうしかないんや。」「な、何をおっしゃってるんですか、警察を呼びます!」「呼んだらええがな。借金踏み倒そうとしてる奥さんに警察が味方するわけないやろ。」「そ、そんなこと人権蹂躙で許されるわけがありません..」 「奥さん、ワシら借金を踏み倒そうとしてる相手の屁理屈に付き合ってる暇はないんや。 おい、お前ら奥さんが服脱ぐの手伝ってやれ。喪服だけやないぞ、ブラジャーもパンツも脱いで丸裸になってもらえ。」五人のヤクザが私に襲い掛かりました。私は必死で抵抗しましたが全ての着衣を奪い取られてしまいました。私は羞恥に打ち震え、胸と前を手でおさえて背中を丸めて必死で隠そうとしましたが、すぐに両手を後ろにねじまげられ縄で厳しく縛り上げられてしまいました。
「奥さんは女優顔負けのベッピンやけど、体もなかなかのもんやないか。」「奥さん、着痩せするタチやったんやな。乳もケツもムチムチして男好きするええ体やのう。」「こりゃ掘り出し物や、客喜ぶわ。」ヤクザたちはタバコを燻らしながら、緊縛された私の裸身を周りを舌舐めずりしながら眺めています。
「ワシらを恨むのは筋違いやで。恨むんだったら借金残して死んだ亭主を恨むんやな。ほな行こか。」ヤクザの一人が裸で縛り上げられた私を立たせ家の外に連れ出そうとしました。「こ、こんな惨めな姿で外に出られるわけがありません! 縄を解いて服を返してください!決して逃げたりしませんから。お願いします!」私は泣きながら必死で訴えました。「服着ても向こうに着いたらすぐに丸裸にされて縛られるんや。そんな無駄なことしてる時間ないわ。いくら頼んでも無駄や。近くにクルマを待たせてるから歩くのはせいぜい50mや。覚悟決めて外に出るんや。」男は背中を強く押しました。
「ご近所の方々が見ているんですぅ!!」私は号泣しました。「こんな惨めな姿をご近所の方々に見られたら私はもう生きていけません!後生ですから縄を解いて服を返して下さい。お願いします!!」私は死ぬ思いで訴え続けました。すると別のヤクザが白い布のようなものを手に持って「奥さん、武士の情けや。これ着せたるわ。」と言って私に近づいてきました。私はヤクザたちの中にも人情を持ち合わせた男がいることを知り、絶望の中で一筋の光明が差したような気がしました。男は私の下半身に白いものを着け始めました。何とそれは紙オムツだったのです。「奥さん、股隠してやったからこれで堂々と外に出れるやろ。」男たちはオムツを着けられた私を見て爆笑しました。私は恥辱で打ち震えました。「奥さんにオムツ履かせてやったのは理由があるんや。向こうに着くまでクルマで12時間以上かかるからな。ワシらは途中で立ちションするけど、裸の女を外で小便させるのは面倒や。それで奥さんはオムツの中に小便させるとずっと前から決めてたんや。」私は惨めで嗚咽がこみ上げて来ました。
私は玄関に追い立てられました。「この便所下駄履くんや。」私はヤクザに足首を掴まれ、擦り減った木のサンダルを履かされました。ヤクザは玄関の引き戸を開けました。「奥さん、外に出るんや。道なりに50m行ったところに黒のセドリックが奥さんを待ってるわ。」
外は太陽が燦々と照りつけていて、外から中の様子は見えません。門の周りにはご近所の方々が30人以上集まり、心配そうに立ち話をしています。それを見た私は慌てて座敷に駆け上がろうとしましたが、ヤクザに背中の縄を掴まれて引き戸の前に引っ張り戻されました。私が引き戸の陰に隠れて尻込みを続けていると、ヤクザが「早う外に出やんかい!」と言うなり、家畜を追い立てるように私のお尻を強くたたきました。私はそのはずみで、よろめいて玄関の外に足を踏み出してしまいました。その時、遠巻きにしていた方々の視線が私に釘付けになりました。私は恥辱で発狂するかと思いました。隣人たちは、裸身にオムツを着けて縛られた私の姿を見た途端、一斉に目を大きく見開き、開いた口を手で覆っています。私は慌てて玄関に駆けこもうとしましたがヤクザたちに突き返されてしまいました。振り向くと、ご近所の奥様方が同情と憐れみの眼差しで私を見つめています。私は奥様方の視線が何よりも辛く1秒でも耐えられず、気がついた時はヤクザのクルマに向かって走り出していました。私は裸身にオムツを着けられて後ろ手に緊縛された惨めな姿で、遠巻きにしていたご近所の方々の間を走り抜け、木のサンダルを響かせて、隣人たちの視線を一身に背中に浴びながら必死で走り続けました。しかし足は想うように前へ運べず、後ろ手に縛られた上半身はバランスが取れず、私は前のめりになって行きました。クルマの近くまで来たときは顔を地面に打ち付ける寸前でした。その時、二人のヤクザがクルマから飛び出し、ゴールに倒れ込む駅伝の選手を抱き抱えるように私を掴まえて後部座席に投げ込みました。そして私を挟むように両側から乗り込んだ途端、ドアを閉める前にクルマは急発進しました。
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