続 新妻修行2
もうやけくそで、駅の階段を7回も8回も昇ったり降りたりしてるわたし。もう恥ずかしさで、火照ったからだが爆発しそうになっちゃったときに、下から登ってきた克政さんがわたしを抱きしめてくれた。
真紀ちゃん、よくがんばったね
そう言って、髪を撫でてくれた。
急に涙が溢れてきて、わたし泣いちゃう。
それから、克政さんは駅の左手にあるフルーツジュースのお店に行って、大きなカップのマンゴージュースを手渡してくれたの。
初夏の品川駅は暑かったし、あんな恥ずかしいことをさせられて、気がついたときには、ヒリヒリするくらい喉が渇いてた。そこまで考えてこんな素敵なことをさり気なくしてくれる中年の男にわたし惚れ始めてる。
ジュースを呑むわたしの喉を義父の指が優しく撫でる。
こういう仕草がエロティックなの。
いいところがある
それだけ言うと、わたしの肩を押すようにして、克政さんわたしとタクシーに乗り込んだ。
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