私はユリに軽くキスをし、抱きしめながら…
「じゃあ…呼ぶよ」
ユリは少し沈黙をした後、私の目を見てうなずきました。
「あっ…ちょっと待って…お風呂 入らせて…」
ユリは我に返ったようでした。
本当は、このままの方がよかったのですが、覚悟を決めてくれただけでも十分だと思いました
「わかった。 じゃあ俺は連絡しとくからお風呂入っておいで。 出来れば下着は今のままがいいな…」
目線を落とすと、ユリのショーツの股間部分は色が変わっています。 先程の愛撫でかなり濡れてしまったようです。
ユリも気づいているようでした。
「…うーん 考えとくね」
私はユリの手枷を外し、ユリを抱き起こしました。
ユリは服を綺麗に整えながら脱ぎ、浴室へ向かいました。
私は、スマホを取り出し事前にアポイントをとっておいた男性に電話しました。
しばらく呼び出しを鳴らし続けると相手の男性が出ました。
「ヒロです。 あの…ホテルの部屋にいます。そろそろお願いしたいのですが大丈夫ですか?」
…………
相手の男性はカメさんといい、年齢は50歳前半。中肉中背のおじさんでした。 カメさんを選んだのは、優しそうだったからです。また、社会的地位もあるので、安心出来ると思いました。実はこのホテル代もカメさんが出してくれています。
カメさんの自宅からホテルまでは30分程度で来れるようです。 ロビーについたら電話をくれる事になりました。
しばらくして、ユリが風呂から出てきました。
軽く汗を流す程度で髪も濡れていません。
先程のセットアップの下着を着用し、脱いだ服をもう一度着直しました。
ユリは不安を押隠すように明るく振るまっています。
「もう…来る?」
私の緊張も時計の分針を見るたびに高まりました。
「ユリが風呂に入った時に、このホテルまで30分くらいかかるって言ってたから……そろそろつく頃だと思うよ」
ユリも緊張しています。
「じゃあ…マスクしよっか……あと、挿入とか無しだよね?」
「挿入無しで、基本的には上半身のみの約束にしてるよ。 ユリが嫌な事は断っていいからね。 俺が側にいるから安心していいよ。 」
「わかった。後はヒロに任せる…」
私はユリを部屋にある 備え付けの椅子に座らせフェイスマスクを装着させました。
見計らったように私の携帯がなりました………
「じゃあ…今から来てもらうね。」
ユリは静かに頷きました。
カメさんに部屋番号を伝え暫く待ちました。
数分が長く感じました。
足音がし、ドアの前で止まりました。
コンコン…
私はドアを開け、カメさんを部屋に招き入れました。
つづく
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