第2回 (囁く亀)
前回から2週間経過…
その間、私は様々な準備をしました。
ネットなどで様々なアダルト用品を購入しました。
また、信用出来そうな人を探しては面談を繰り返しました。
そして、一番良さそうな人を選びアポイントを取り付けました。
また、ユリの不安を少しでも取り除けるようコミュニケーションを密にとるように心がけていました。
ついに決行の日…
いつものように待ち合わせをし、他愛もない会話を楽しみながら、軽く食事を取りました。
いつもなら、そのままブラブラする所ですが…今日は違います。
駅に向い、事前に準備していたアダルト用品が詰まった大きめの鞄をコインロッカーから取り出し、駅近のお店でレンタカーを借りました。
お気に入りの音楽を流し、街を縫うように車を走らせます。
道中、ゆりの口数が徐々に減っていきます。
表情が曇っています。
彼女に一番似合う表情は笑顔だと思います。
今なら無かった事に出来る……引き返せる…
そんな思いが胸をよぎりました。
「ゆり……大丈夫?」
私は、ゆりを気遣いながらも辞めようと言い出せない自分に気づきました。
「………うん やっぱり辞めない?」
ユリはすがるような目で私を見つめています。
「…とりあえずホテルを予約しているから、 辞めるにしてもホテルまでは行こうか」
理性と欲望の狭間というのでしょうか…不思議な感情を胸に秘めながら車を走らせ続けました。
車は目的のホテルに到着しました。
私達はチェックインを済ませ、部屋に入りました。
ユリは未だ覚悟を決めきれずにいるようです。
ベットに腰を下ろし、そのまま寝転がりました。
ユリは入口付近に立ったままです。
「まぁ おいでよ。 嫌なことはしないから…
正直、俺も不安だったんだ」
ユリの姿を見て、思わず素直な気持ちを告げてしまいました。
「とりあえず、カバンの中身……見たくない?」
私は無邪気に起き上がると、ベットの淵に腰掛けたままカバンを手に取りました。
ユリは少し落ち着いたようで、私の隣に腰掛けるとカバンの中身を覗き込みました。
私は、アダルト用品をカバンから取り出しました。
まずは、フェイスマスク
柔らかな黒色のスポンジ生地で作られており、丸い大きさの異なる穴が2つ縦に並んでいます。
鼻と口の部位が露出出来る作りになっています。
全体としてはお祭りのお面のような顔部分のみを覆う作りで、キャッチャーのマスクのようです。
口枷
口に穴の開いたピンポン玉がついてます。
拘束具
手枷 足枷 腰バンド(電動バイブを装着出来る)
ハーネス
電動バイブ
私のモノよりひと回り小さめにしときました^^;
「ほら…エロくない?」
私は自慢げにアダルト用品を彼女に見せました。
彼女は興味深く 手にとり…
「こんなに買って いくら使ったの? 頭おかしくない?」
いつものように笑い転げながら話し始めました。
「お求めやすいお値段です。 ご試着されますか?」
私もいつものように笑いながらふざけ合いました。
「変態… 嫌よ……」
ユリは嫌がりながらも、物色しているように見えます。
カチッ…
私は、ユリの柔らかな右腕に手枷を装着しました。
そして左腕にも…
「どう? なんかエロいよねぇ… すごくドキドキが止まらない」
もし、ユリが嫌がるようなら外すつもりでした。
「…うーん よくわからない でも、ドキドキしてるかな…」
手枷の魔力を感じました。
装着させるだけで、支配する側とされる側が明確に別れる…
「じゃあ…マスクつけてもいい?」
私は、胸の鼓動がユリに聞こえそうなほど 激しく高鳴りました。
「…いいよ」
ユリは軽く瞳を閉じて受け入れてくれました。
フェイスマスクを装着しました。
今、ベットに座っているのはユリなのに…別人のように感じます。
日常の中の非日常が正に目前にありました。
私はユリにキスをしました。
「あっぅ…」
ユリは視覚と両手の自由を奪われたままのキスに興奮しているようでした。
ユリを支えながら、そっとベットに倒しました。
ユリの肉感的な体が横たわります。
まるで生贄にされた巫女が祭壇に横たわったような錯覚を感じました。
私はユリの白いブラウスのボタンを上から外し始めます。
ボタンをすべて外し終えたところで、ブラウスとインナーの間に右手を滑りこませ、徐々にめくりあげていきます。
「はぁっ…あぅ」
ユリは全身を仰け反らしながら息を荒らげ始めました。
左手では、セミロングのスカートを少しづつ たくしあげていきました。
ユリは太腿でショーツを隠そうともがいているようです。
私の左手はゆっくりと、また確実にユリのスカートをたくしあげていきます。
ついに、ユリのショーツが見え………
「エッ……」
驚きで思わず声が出てしまいました。
ユリは今まで見たことのないショーツを履いていました。
レースの透け感が強いピンク色の生地で、鋭い角度できり上がったTバックショーツでした。
つづく
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