そういう事情もあり変態じみた格好も受け入れ痴漢されることを選んだ亜希子は終点に着く頃には一人で立っていられないほど足に力ははいらなくなっていた。男たちに支えられながら亜希子は電車から降り改札に向かっていると、亜希子は声をかけられた。
「あれ?松本さん?松本亜希子さん?」
男の声に亜希子は反射的に振り向いて見ると、声の主は同じマンションに住む笹川亮平だった。
笹川亮平はバツイチで現在は一人暮らし。190センチ体重は120キロもある大柄であった。
マンションで下着泥棒件があった時、犯人とみんなが噂していた人物だった。
「あっ…どうも…。これからお出かけなんです。この方たちは気持ちの悪くなった私を助けてくださった人たちです…。」いつもキモデブとしか言ってないので、とっさに亜希子はこの男の名前は思い浮かばなかったしそんな男にヘ,に思われたくないからか聞かれてもない言い訳のような事を始めた。
「さっき、僕はあなたと同じ車両に乗っていたんですからね。」
笹川は近づき亜希子の耳元でささやいた。
亜希子の顔から血の気が引いた。亜希子の知られたくない姿を知った男が一人増えたのだった。
「連絡先教えてください。この事は私の胸にしまっておいて欲しいならね。」
笹川は続けて言う。
亜希子は笹川と連絡先を交換せざるをえなかった…あの惨めなアドレスを…。
笹川は亜希子のアドレスを見るとニヤニヤした。
「熟マゾ肉便器主婦亜希子だなんてよくこんなアドレス考えましたね。もちろん私も使わせてもらいますよ。後で連絡しますよ。」
そういうと笹川は会社に向かうために改札に向かっていった。
亜希子たちも改札を出て歩き出す。亜希子はどこに向かってるかは男たちに聞かされないまま着いて行くしかなかった。
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