「生粋の御嬢様:1」
東京、あるいは関東に住んでいれば、当然知っていることかもしれないが、痴漢多発路線として、埼京線は有名なのだそうです。
そうとも知らず、一般車両に乗ってしまった心音は、痴漢の餌食となってしまう!
高校は地元の進学校で、普通ならば電車通学をせざるを得ない距離に学校があった為、両親が心配をし、毎日の送り迎えはお抱えの運転手がしてくれていた。その為、痴漢の被害に遭うことなどなかった。
(これって・・・。お尻を、触られているの!?)
(い・・いえ。手の甲が、仕方なく触れているだけなのかも・・・)
(でも・・・何で、こんな動きを・・・・?)
高校時代、女の子同士の間で、痴漢の話題が出ていたけれど、心音は自分には関係がないので、無視していたけれど、まさか自分が痴漢に遭うなんて、この時まで想像さえしていなかった。
(さ・・・触られている。・・・間違いなく・・私のお尻・・・)
全身に緊張感が走ると同時に、恐怖で身体が硬直してしまう!そして、心臓の鼓動は激しくなり、身体全体が火照り、息が少しずつ荒くなっていく。
(どうしたらいいの?・・・声を上げなければいけないの!?それとも、男の手を握って、抵抗するの!?・・・でも、そんなこと出来ない!!)
その間も、男の手はゆっくりと心音の尻を撫で回していた。そして、その手がゆっくりとウェストへと這っていき、心音の身体のラインを確認しながら、さらに脇腹へと這い上がって来る。
と、突然、心音の耳元で、男が囁く。
「初めてのようだね。この路線に乗るのも、こうして身体を触られるのも・・・」
「・・・や・・・止めて・・・・」
心音は、相手に聞こえそうもない蚊の鳴くような弱々しい声で訴える。
しかし、男は落ち着いた様子で、わざと耳に息を吹き掛けるように囁く。
「御嬢様は、きっと処女だね。・・・その怯え方から、俺には分かるんだ。」
そして、脇腹をいやらしく撫でていた手が(ちなみに、心音は吊り革を持とうと手を挙げた状態で、動けなくなっていた)、前へと回り込み、Cカップの胸を捉える。
(やめて・・・お・・お願いだから・・・・)
心音の心臓は破裂するほどに高鳴り、顔は首筋まで真っ赤に染まるほどに紅潮し、正常な判断など出来なくなるほど、意識が混乱してしまう。
「ふふふふ・・・自分でおっぱいを揉むのとは、まるで違うだろう。」
(胸を揉むなんて・・・何で、そんなことを・・・・)
男が、オナニーのことを言っているのだが、一度もオナニーと言う行為をしたことがない心音には、意味が分からなかった。
それよりも、胸を揉まれる、あまりにも悍ましい感覚から意識を遠ざけたい!そんな気持ちで、男の言葉の意味を考えようとしていた。
「ほら・・・こんな風に、柔らかく、そしていやらしく、じっくりと・・・。蛇の生殺しのように、じわじわと責められると感じるんだろう。」
(何を言っているの?・・・早く、・・・早く、手を・・・どけて・・・!)
心音は、もはや男の魔の手から逃れることは出来ない!そう感じ始め、それならば、一刻も早くこの悪夢が終わってくれることを祈るしかなかった。
一方の男は、心音の胸の柔らかさ、そして硬さを十分に味わっている。
すると、次の瞬間、電車が揺れたかと思うと、二人の位置関係が微妙にずれた。しかし、その動きによって、心音は倒れまいと足を開いてしまい、その間に、すかさず男の足が割り込む。それだけではなかった。心音の腰の辺りに、何か硬いモノが当たっているような感触があった。(これは、男の勃起したモノだったが、心音にはそれが何だか分かっていない。)
「さて・・・そろそろ、ボタンを外して、生のおっぱいを味わうとしようか・・・?」
いつしか、胸を揉んでいた手は離れていたが、ブラウスのボタンに、男の手が掛かる。そして、上から一つ、また一つ・・・と、外されていく。
男は、こうしてボタンを外しながら、肩口から心音の胸元を覗き込む。
「淡いピンクのブラなんだね。服に合わせたんだろう・・・。ふふふ。このブラの中にある乳首は、もう硬くなっているかな?・・・さっきまで、さんざんおっぱいを揉まれていたんだから・・・」
(硬くって・・・何???・・何が言いたいの??)
心音の乳首は、男の言うように硬くなっていたのだが、頭の中はパニック状態で、自分の身体がどうなっているのかすら、よく分からない。
「さて・・・・処女のおっぱいを楽しませてもらうよ。」
と、男の手がブラウスの開いた胸元から差し込まれ、そのままブラの中に、一気に潜り込んでしまった!
「・・・っっっ!!!!」
一瞬、目の前が真っ暗になるような絶望感に襲われたが、すぐに、その悍ましい手から逃れようと、背中を丸めるようにして胸を引き、同時に、腰も引けてしまう。しかし、そんなことで男の手から逃れられるはずもない。
「ああぁぁ・・・・。吸い付くような肌、若い弾力に富んだおっぱい、それに・・・俺の指の間で、もう硬くなっているいやらしい乳首・・・。嬉しいよ。おっぱいを揉まれて、こんなにも勃起してくれるなんて・・・・。」
(やめて・・・!変態っ・・!!お願いだから・・だ・・誰か、気付いて・・・・)
「さあ、もっと身体を捩じって、抵抗してもいいんだよ。お嬢さんの心は、このいやらしい手から逃れたいと思っているかもしれないが、・・・ほら、身体は、こんなにも感じているんだ。」
男はそう言うと、指の間に挟んだ勃起した乳首を、小まめに指を動かして刺激する。
(た・・・助けてっ!もう・・き・・気が・・狂いそうっ!!)
心音は、中学の終わり頃、とある生理前の時に、乳首が何とも言えない疼きに襲われ、それをどうにかしたいと思った。そして、一度だけ、乳首を指で摘まんだことがあった。ただ、その時に感じたのは、いわゆる快感と言うものではなく、何か軽い電気ショックでも受けたような強烈な感覚があって、思わず手を引いてしまった。
「お嬢さん・・・。溢れて来るのが分かるだろう。股の間・・・女の割れ目・・・処女のおまんこから、熱くねっとりとした汁が・・・・・ほら、どんどん溢れて来る。」
(・・・・・溢れるって・・・????・・そんなモノ・・・・・・・・)
心音は、少し前から、股間の異変には気付いていた。しかし、それが何であるか?その答えを出すことを自ら拒んでいた。
心音は知っていたのだ。それが何なのかを・・・・・・
これは、あくまでも知識としてなのだが・・・。女は性的な快感や興奮を感じると、女の割れ目からねっとりとした「愛液」と言う液体を分泌するようになる。それは、硬く太い男性器を、その割れ目が受け入れようとしている証である。
但し、処女の場合、処女膜と言う物があり、それが、硬い男性器を受け入れることを拒んでいる。しかし、男性器が強引に押し入ってくことで、処女膜は破れ、それに伴って苦痛を感じることになる。これが破瓜の痛みである。
心音は、女の割れ目が濡れる・・・と、知識では知っていたが、そんな経験などないし、そんな時がやって来るのは、ずっと先のことだと思っていた。
それなのに、痴漢と言う品性下劣にして邪悪な男の手によって、自分の身体がこんなことになってしまったことを、心音はどうしても認めたくなかった。
「さあ・・・そろそろ、・・・・・・・・・」
心音が、自分の身体に起こっている現実に打ちのめされている時、痴漢男は、彼女の乳首を相変わらず弄りながら、もう一方の手で、スカートのファスナーを音もなく降ろしていた。
(あぁっっ!!!)
一瞬、カッ!と目を見開き、声を上げそうになる心音。
彼女は、いつの間にか下げられたスカートのファスナーの隙間から忍び込み、邪悪な手に気付いたのだ。
「お嬢さんの濡れたおまんこを、俺の指で弄って上げるよ。心配しなくてもいい。中には指を入れないさ。・・・・女の最も感じる場所を、教えてあげるだけだよ。」
男はそう言うと、太腿の辺りをゆっくりと撫でながら、その指先を股間へと這わせていく。
(だ・・ダメですっ!!・・・そこだけは、触っては・・・・・!!!)
心音は、ここで初めて男の手を止めようと、その手首を握ろうとする。
「ふふふふ・・・・。怖いんだろう。分かっているよ。濡れていることを知られたくないんだ。・・・・・そうだろう。」
男は、そう言いながら、指先で太腿を撫で回す。ただ、股間へは手を伸ばそうとはしなかった。
「濡れていることを知られてしまえば、もう、お嬢さんは、悪党である痴漢男の哀れな犠牲者ではなくなってしまう。そうだろう・・・。身体をいやらしく撫で回され、弄られて、ぐっしょりとおまんこを濡らしてしまえば、合意の上での淫らな遊び・・・と言うことになってしまうんだから・・・・」
男は、怯えている心音を、さらに追い詰めるように言う。
「鉄警(鉄道警察隊)に捕まったとしても、俺は言ってやるよ。『この女の身体を調べてみるがいい。乳首は痛いほど勃起し、おまんこはいやらしいまん汁でヌルヌルだ!』・・・とな。そうなれば、俺は合意の上で痴漢プレイをしたとして、忠告は受けても無罪釈放。お嬢さんは、大勢の前で、痴漢に責められておまんこを濡らす、『淫乱女』として、白い目で見られるんだ。どうだ・・・そんなことにはなりたくないだろう。」
そこまで言うと、再び男の手が、心音の股間へと進撃を始める。
・・・と、その時、電車の速度が遅くなり、車体が揺れた際に、痴漢男と少し離れることが出来たと同時に、男の手もスカートから脱がれた。
(今しか・・・ない!!)
心音は、何とかホームに降りなければ・・・と、痴漢男から離れようと動き出す。そして、電車がホームへと滑り込み、ドアが開くと、必死に人を掻き分けて外へ・・・・・・
その形相があまりにも凄まじかったのか、周りの人たちも協力してくれて、何とかホームに逃れることが出来た。
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