俺はお見舞いのため、病院へと向かった。
受付で病室を確認し、部屋に入ると同僚の姿が目に入った。
「お、大丈夫かー?」
「おぉ、見舞いに来てくれたんか?わざわざすまんのぉ。」
「いや、可愛い看護師さんで目の保養しに来ただけ。」
「相変わらずだな、でも確かに可愛い看護師さんいっぱいおるで。」
そんなくだらない世間話をいくつかして、部屋を出て帰ろうとした時だった。
「それじゃあ何かあったらナースコールしてくださいね。」
隣の病室から聞こえて来た声に鼓動が明らかに高鳴った。
考えるより先にその部屋を覗きに行っている俺がいた。
姿を見てさらに鼓動が早くなった。
(間違いない、みやこだっ。)
再びどす黒い恋心に火が付いた瞬間だった。
俺はガラにもなく、この奇跡的な再会を神に感謝した。
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