「行ってらっしゃい、あなた…」
結婚して4年目を迎えるが、朝、夫が出かけるのを門のところまで
見送る時に軽く唇を合わせるのは、新婚以来の2人の日課だ。
(あぁ…ごめんなさい…)
その唇は昨日、下劣な男の口を吸い、肉の凶器を貪ったものだ。
味や触感はまだ残っている。
友美は何食わぬ顔で夫に微笑むことが出来る自分が恐ろしかった。
室内に戻るとエプロンのポケットに入れていた自分のスマホを覗いた。
「うぅっ…そんな…」
画面に31件の受信が表示されている。
全て男からのものだ。
「嫌っ…!」
初めの数件を開いただけで友美の顔色は蒼白になった。
いずれも脅迫めいた文面に昨日男が撮影し友美の猥褻画像が
添付されているのだ。
それだけのメールがこの一時間ほどの間に送信されている。
夫の朝食中、他愛のない夫婦の会話を交わしている間にもエプロンの
ポケットの中では友美を破滅に導く卑猥な画像を受信し続けていたのだ。
男の偏執的とも言える行動に友美は身体の震えを止めることが出来ない。
その間にも32件目のメールが届いた。
『旦那、出掛けただろう?さっさと玄関開けろよ』
(えっ?…)
友美は慌ててインターフォンのモニターに駆け寄った。
友美の家では門扉と玄関の両方にカメラが設置されていて、
自在に訪問者を確認出来るようになっている。
(まさか…!)
玄関に男はいた。
まるで友美が見ているのを知っているようにおぞましい顔に下品な
笑みを浮かべてこちらを覗き込んでいる。
友美は時計を見た。まだ7時を過ぎたばかりだ。
あろうことか男はこんな早朝からもう友美の家まで押しかけて来たのだ。
急いで玄関に駆けつけ、扉を開く。
「ずいぶん待たせてくれるじゃねぇか」
昨日と同じ水色のジャージの上と薄汚れたチノのズボン姿で立っていた。
肩には大きなボストンバッグを掛けている。
「クク、旦那を見たぜ。朝からラブラブじゃねぇか…」
友美と夫がキスするのも見ていたようだ。
男は家の前で待ち伏せして夫が仕事に出掛けるのを待ち構えていたのだ。
友美は男の厚かましさに呆然とする。
「は、早く家に入って…人に見られます!」
玄関の扉を開けたままの立ち話である。
夫が出勤したばかりというのに、こんなところを近所の人に見られたら
どう思われるか分からない。
実際、門の向こう側の通りは通勤の住民が何人も行き来している。
「ほぉ奥さん…早く俺のチンポが欲しいってお誘いか?」
男は友美の危惧を知ってか知らずかなかなか家の中に入ろうとしない。
「昨日、言ったよな?ご主人様をお迎えする時は素っ裸だと。
ほれ、さっさとその目障りなエプロンもワンピースも脱げや」
男は扉が閉まらないように足で押さえている。
「あらぁ友美さん、こんな早くからお客さん?」
隣りの家の奥さんがゴミ出しに出たようだった。
垣根の向こうから声を掛けた。
「あっ…ええ、水道屋さんです…
洗面所の具合が悪くて無理言って来てもらったんです」
友美は平然を装い男の横から顔を出し返事をした。
もう一刻の猶予もない。
これ以上男の姿をご近所に見せる訳には行かない。
「ぬ、脱ぎます…」
友美は玄関を上がったところに戻ってエプロンを外す。
部屋着にしているワンピースを脱ぐと、キャミソールとブラジャーと
ショーツだけになる。
「ほらほら、急がないと今の奥さんが来るかもよ」
男の言葉に追い立てられるように、キャミソールとブラジャーと
ショーツを脱いだ。
一糸まとわぬ全裸になった。
「ヒヒヒ、朝から人妻のストリップショーとは粋だねぇ。
おら、何隠してんだよ…両手は頭の上だ。」
無意識に胸と股間に当てていた手を跳ね上げ、男の言うままに頭の上に
乗せてしまう。
「お、お願いです…ドアを閉めて…」
男の肩越しに門前を行き過ぎる人の姿が見える。
友美が立っている場所は隣りの家からは死角になっているが、
その奥さんが再び現れないとも限らない。
「ヒヒ、ご主人様が来た時はどんな挨拶するんだったっけな?」
それらは昨日、奴隷の心得として男にきつく言い含められた
ことだった。
あまりに考えることが多すぎ、また男の突然の訪問に忘れていたこと
だったが、男の言葉に記憶が甦る。
友美は土間に降り、男の足元に正座する。
床に指を突き、深々と頭を下げた。
「ご主人様、友美の家にようこそおいでいただきました。
友美のエロマンコはご主人様がいらっしゃるのを待ち侘びて、
もうヌルヌルのベチョベチョになっています。
どうか本日もご主人様の逞しいオチンポ様でズブズブ突いて、
グチャグチャになるまでかき混ぜてください…」
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