翌日、シャルールに出勤した友美は理江の衣装に目を瞠った。
スカートはまるで盛り場でフラフラしてるギャルが着るような
真っ赤なフレアミニで丈は股よりも上だ。
そのため白いパンティを露骨に見せびらかしている。
トップスはTシャツなのだろうが、着丈は異常に短くカットされ、
お腹が丸出しである。
豊満な乳房を隠すのに布地を使い果たした感で下乳が露わになっている。
ピチピチで布地も薄いため、昨日にも増して乳首がくっきりと
浮き出ていることからすると今日もノーブラだ。
恥じらいの表情を浮かべる理江は気まずそうに話しかけた。
「ね…ねえ…友美さんも着てくれないかしら…?と、友美さんの
分も用意してあるのよ…」
そう言って友美に自分と同じスカートとTシャツを差し出した。
「シャルールも少しコンセプトを変えようと思うの…
い、今までは落ち着いた大人の女性をイメージして来たけれど、
これからは男性客にもターゲットを広げたくて…男性にも喜んで
もらえるように少しセクシー路線を取り入れたいの」
セクシー路線と言ってもこの服装ではセクシーを通り越して
卑猥過ぎる…これじゃ今までのお客さんに逃げられてしまう。
そう言いかけた友美だったが、シャルールは理江のお店だ。
それに友美は理江を尊敬し、信頼していた。
理江が言うのなら間違いないだろう。
友美は頷くと何も言わずに理江から服を受け取った。
(うぅ…恥ずかしい…)
何度も野外で全裸を晒した友美だったが、シャルールの常連客は
皆友美や理江に好感を持ち、特に若い友美を可愛がってくれた
分別のある大人の女性ばかりだ。
そんなお客たちに露出狂の姿で接するのは死ぬほどの羞恥だった。
「どうしたのよ、店長さんと言い池野さんと言い、これじゃ
まるで風俗店じゃないの…汚らわしい!」
「見損なったわ…感じのいい店員さんだと思ってたのにこんな
下品な人たちとは思わなかったわ!」
いつもシャルールの洗練された瀟洒な雰囲気と理江や友美との
会話を楽しんでいたお客も怒って店を出て行ってしまう。
あるいはシャルールの評判を聞きつけ訪れた客も理江と友美を見て
「何?ここの店員…頭おかしいんじゃない?…雰囲気が良い
お店だと聞いて来たのに騙されたわ!」と非難の言葉を残して
立ち去ってしまう。
友美が危惧したように理江と友美の奔放な服装は同性の反感を
煽り、お客が来る度にシャルールの評判が落ちて行くのを
ひしひしと感じた。
「ご、ごめんなさいね、友美さん…あなたにまでこんな格好を
してもらって…」
客足が途絶え、理江が心苦しそうに友美に謝った時、友美は
理江の様子に違和感を覚えた。
もちろん服装からしていつもの上品さは見る影も無かったが、
理江の呼吸が荒く、時折太腿を捩らせるようにモジモジしている。
「うっ…うぅぅ…」と顔を赤く染め、熱にうなされているような
呻き声が洩れ聞こえる。
「大丈夫…?理江さん…」
友美が気遣うと理江は健気に何でもないと答えたが、
友美の目には理江の胸に浮かび上がった乳首が異様に尖って
いるのが見えた。
額には玉のような汗が浮かび身体を小刻みに震わせている。
(感じているの…?)
理江は発情している…友美自身何度も経験させられ、その時の
姿が今の理江と重なる。
(理江さんも露出に快感を覚えているの…?)
友美がそう思ったとき、新たな来訪者がシャルールの扉を開いた。
「こんにちわ~」
それはアルバイト店員の百合だった。
まだ午後を過ぎたばかりである。
百合は友美と入れ替わりの夜のシフトの筈なのにこんなに早い
時間から出勤して来るのは珍しい。
友美は慌てて手で胸を隠したが、百合は目ざとく理江と友美の
服装に気が付いている。
「え~店長さんも友美さんもエロ過ぎじゃん」と素っ頓狂な
声を上げた。
「2人とも生パン丸出しの上、乳首ちゃんもスケスケ~
オバサンのくせによくそんなエロい恰好出来ますねぇ…
私だったら死んでもこんな色キチガイみたいな恰好出来ないわ」
百合のぞんざいな言葉遣いはいつものことだが、この日は完全に
理江と友美を馬鹿にしている。
「ゆ、百合さん、その言い方は失礼でしょ…私はともかく店長の
理江さんを侮辱することは許さないわ…理江さんに謝りなさい」
羞恥に身悶えながら友美は思わず声を荒げてしまう。
「へぇえ…いつもおとなしい友美さんが言ってくれるわねぇ…
でも、店長さんはどう思ってるのかしら?」
いつもは注意すれば一応は素直に謝る百合だったが、今日は
堪えた様子もなくせせら笑っている。
悪びれもしない百合の態度にうろたえた友美はその後の理江の
反応に目を疑った。
「うっ、うぅ…友美さん、いいのよ…ゆ、百合さんの言うとおり
だから…」
上目遣いのオドオドした表情は百合のご機嫌を取っているようだ。
「ウフフ、店長さんは全然気にしてないみたいよ。変な言いがかりは
付けないでもらいたいわ~」
百合は勝ち誇った顔で友美を一瞥し、さらに傍若無人な行動に出る。
「店長さ~ん…相変わらず巨乳ねぇ~。巨乳は馬鹿っぽい女が
多いって言うけどホントよねぇ…」
百合が下乳の方からTシャツに中に手を突っ込み、無造作に揉みしごく。
「あらまあ、オッパイ触られて感じてるのぉ?ホント馬鹿だわ…
こんな馬鹿に偉そうに説教されてたなんて頭来ちゃう」
百合が理江の乳房を揉む手にも力が入り、理江は抗いもせず悩ましい
喘ぎ声を洩らしている。
「ちょっと、一人でよがってないで何とか言いなさいよ」
「うぅ…ご、ごめんなさい…り、理江はオッパイが大きいだけの
馬鹿女のくせに今まで百合さんに偉そうな態度を取って来て
申し訳ございませんでした」
「百合さんじゃないでしょ?百合様よね…はい、言い直し。」
涼しい顔で言う百合の言葉に理江は百合様と言い直す。
友美には訳が分からなかった。
いつも毅然として清楚で気高かった理江が、一回りも年若く蓮っ葉で
礼儀知らずの娘に良いように弄ばれ唯々諾々と従っているのだ。
「あら?理江さん、ちゃんとノーブラなのは感心だけどパンティを
穿いてるのはどうしてかな?」
「くっ…うぅ…お、お客様に不愉快な思いをさせてしまうと思って…」
「あら、お客に不愉快な思いをさせなくても私や谷本さんは不愉快に
なっても良いってことね。分かった、そう谷本さんに報告するわ」
「えっ?…」友美は思わず声を上げた。
(今…谷本さんって言った?…谷本さん?…)
どうしてその名前が百合の口から出て来るの?
友美の動揺を見透かしたように百合が意地悪い笑みを浮かべる。
「あらぁ理江さん、まだ友美さんに話してなかったの?理江さんは
谷本さんの奴隷になりましたってさ」
百合の言葉に友美は慄然とし、理江は嗚咽を洩らす。
※元投稿はこちら >>