夫はMかも知れないと思ったのは最近のことである。
ふとしたことで夫の乳首が感じやすいことに気が付いた。
男の人も女が感じやすいのと同じなのね?
初めはその程度の認識だった。
夫が喜ぶのなら妻としても喜ばしい限りだ。
夫婦の営みにおいて夫の乳首への愛撫は欠かせないものになった。
しかし回数を重ねると夫は女のような声を上げるようになった。
さらに友美が男性の言葉を使うとその傾向が強まる。
まるで女の子になったような夫の様子が谷本に辱められる
自分自身に重なる。
もし夫が友美と同じ性癖なのだとしたら…
夫と二人きりの時は友美が谷本の役割を演じるのが夫の喜びに
繋がるのではないか…
その夜も夫の帰りは遅かった。
この一週間、理江が不在の代理店長として閉店時間まで居残り、
夫にも外食を頼んでいたため、夫も連日友美より遅かった。
会社の同僚とお酒を飲んでいたようだ。
その日も飲んで帰るから遅くなるとメールが届いた。
さほどお酒が強くない夫にしては連日の飲酒は珍しかったし、
今日から理江が戻り友美も定刻に帰れるのは分かっている
はずなのに…と思ったが友美はむしろホッとした。
生活費に困窮しろくな料理も作れなかったし、何より行きつけの
スーパーの店員に犯された後に夫と顔を合わせずに済んだからだ。
その夜、結局夫が帰宅したのは日付が変わって深夜になってから
だった。
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