「うひひ、あの時は新婚だったんだろ?男も知らねぇんじゃないかと
思うほど初々しかったあんたが肉便器してるとは嬉しいねぇ…」
熊野は友美を抱き寄せてワンピースの上から身体のあちこちに
手を這わせている。
「あぁ…嫌よ…やめてください…」
胸を揉み、太腿を撫で回す熊野に友美は嫌悪感を露わにするが、
谷本の不機嫌そうな顔を見ると抗い切れるものではない。
「ああ、そう言えばまだ礼を言ってなかったな…あの時は奥さんが
取り成してくれたお陰で助かったぜ。変に正義感の強いあんたの旦那に
警察に突き出されるとこだったからな」
熊野がそう言いながら友美のうなじの辺りを舐め回す。
「うぅ…本当にそう思うのでしたら手を放してください…
いやらしいことしないで…」
「ヒヒヒ…あの時はちょっと大袈裟に転んでやったら夫婦揃って
ビビってくれるもんだから笑いを堪えるのに苦労したぜ。
お人好しの旦那と世間知らずの奥さんを騙すのはチョロかったよ
今だから言うけどよ、奥さんが焦って俺を助け起こした時に
パンチラが見えちまってよ…勃起してたんだぜ」
何て男なのだろう…哀れに許しを乞いながら、陰では舌を出して
欲情した目で友美を見ていたのだ。
熊野への怒りがこみ上げる。
この男を警察に突きだしておくんだった。
この男の演技に騙されて夫を止めたことを後悔した。
「後悔先に立たずだな…おや、前に立たずだったかな…
ヒヒヒ、どちらでもいいや。
後ろでも前でも使っていいのか?」
熊野が手をスカートの中に潜り込ませ、ノーパンの股間を弄ぶ。
「駄目ぇ…触らないで…!」
「マンコはすでに濡れ濡れじゃねぇか…おやおや、ケツの穴も
程よくほぐれてやがる」
2つの器官を指で探られるおぞましさに友美は思わず熊野を突き飛ばした。
熊野がもんどりうって倒れる。
「イテテ…くそ、今度は芝居じゃねぇぞ…腰打っちまった」
熊野が怒りの形相で友美を睨み付けた。
「ククク、気の毒に…熊野さんも嫌われたもんだ」
谷本が熊野をなだめながら苦笑いしている。
「うぅ…お願いです…この人だけは勘弁してください…
でないと、夫があまりに惨めです…」
友美は必死に谷本に訴える。
「そうだろうなぁ…可愛い嫁のパンツを盗もうとした男にまんまと
逃げられた挙句、その嫁がその男の精液便所になっちまったんじゃ
旦那があまりに可哀想だ」
「そ、そこまで分かっていらっしゃるのなら…どうかお許しを…」
「そうだよな…お前がそこまで嫌がることを無理強いする訳には
いかねぇよな…」
うんうんと頷きながら谷本が熊野に顔を向けた。
「熊野さん、悪いな…そういう訳だからこの女は諦めてくれ」
今まで自分の願いが聞き入れられたことなど無かっただけに谷本の
反応は完全に意外だった。
「あ、あぁ…ありがとうございます…ご主人様」
谷本の物分りの良さに心から感謝してペコペコと頭を下げる友美には、
その時谷本が熊野に目配せして何かを伝えていたのに気がつかなかった。
「ところでお前、今夜の飯はどうするんだ?無一文なんだよな…
今夜どころか明日も明後日も気の毒な旦那は飯抜きか」
谷本の言葉に友美は逼迫した家計の状況を思い出す。
「熊野さんに援助交際してもらおうと引き合わせたんだが、
お前たち夫婦とそんな因縁があったとはつゆ知らず、申し訳ない。
そこまで毛嫌いする熊野さんに恵んでもらう訳には行かねぇもんな」
もったいぶった谷本の言葉に友美の不安がこみ上げる。
(あんな豪邸の奥様が無一文で食費にも困ってるって?)
熊野の顔にも好奇の色が浮かぶ。
谷本は熊野にウィンクする。
「ククク、聞いてくださいよ…実はこいつ俺のチンポ欲しさに
チンポ使用料として旦那の給料を丸々俺につぎ込んでるんですわ」
(給料全部巻き上げてんのかよ…あの若造、かなりの高給取りだろうから
いい金ヅルじゃねぇか…この奥さんの骨の髄までしゃぶり尽くしてやがる)
熊野は羨ましげに谷本を見る。
「普段は俺が生活の面倒を見てやってるんだが、俺も今月は
競馬やらキャバクラ通いでスッテンテンになっちまって…」
臆面も無くうそぶいている。
「最初は日雇いの仕事でもさせようと思ったよ。けど見てのとおり華奢な
体つきじゃ力仕事は向かねぇだろうから、金回りのいい現場監督さんに
援助してもらおうと引き合わせたんだが…本人がこうまで嫌がる
んじゃ無理強いする訳にはいかねぇよな。
そこで考えたのが…」
ニヤニヤ笑う谷本の顔に淫靡な表情が浮かぶ。
「ククク、女には女にしか出来ねぇ肉体労働ってもんがあるでしょう。
現場の作業は駄目、熊野さんも駄目と来たら残るは…」
谷本の説明に熊野の目が光る。
「まさかこの奥さんに現場で人足共の相手をさせようってぇのか?」
「ヒヒヒ…有料公衆便所って奴よ…あいつらにも無理なく払えるように
そうだな…一発500円でどうだ。幸いこの女、数をこなせるよう
仕込んであるからそれなりの稼ぎになるぜ。
人足たちも溜まってるもん吐き出してスッキリすれば仕事も捗って
現場監督の熊野さんにも悪い話じゃねぇでしょう…」
あまりに無慈悲な谷本の提案に友美は呆然としている。
表で働いている労務者は40人を下らない。
粗暴で下卑た男ばかりだ。
その男たちに友美の身体を売れと言うのだ。
「嫌っ…そ、そんな恐ろしいこと…嫌っ、嫌…!」
怯える友美は激しく頭を振る。
さらに谷本の言葉は友美を打ちのめす。
「この現場で人足相手に商売していいか、現場監督の許可がいるだろう。
お前が頼むんだよ…」
憎むべき男に許可を乞えと言うのだ。
「熊野さんを説得出来なきゃお前の家を使うぞ。いくらあの豪邸でも
全員は入り切れねぇだろうから表まで行列になっちまうな。
隣りの杉田のオバハンは大騒ぎだろうし、旦那が帰って来れば家に
入るのも行列に並んでもらわねぇとならねぇや」
うぅ…そんなことになったら…
想像するだけで恐ろしい…友美は目の前が真っ暗になった。
※元投稿はこちら >>