翌朝9時を過ぎた頃、玄関のインターホンが鳴り、カメラを見ると貴之さんが立っていました。
貴之さんは玄関の中に入るなり、土下座をして昨日のことを許して欲しいと言って来ました。
気にしていないと言えば嘘になります。
ですが、玄関を入ったすぐの所で土下座されたままでも困るので、
リビングに貴之さんを通して、夫が無精子に近いことを話しました。
もちろん、本人には内緒にして貰う約束で話した所、酷く驚いた顔をして、
「もし昨日の事で出来たら」そう言って青ざめ、小刻みに震えていました。
許すとか、許さないとかそんな感情はありませんでした。
ただ、青ざめて震えている貴之さんを見ているうちに、意識もなくただそっと抱きしめて、
「大丈夫、大丈夫だと思うから」
なんの根拠もないまま、そう言って抱きしめていました。
その日は何事も無く、1時間ほどで実家に戻っていった貴之さんの背中が小さく見えていました。
2日後、夫の実家に用事があって行くと、私から逃れるように、貴之さんは自分の使っている部屋に身を隠すようにしていました。
義母さんとの話を終え、貴之さんの事が気になって部屋に行くと、ヘッドホンをしてAVらしきものを見ていました。
気が付かれないように後ろから、そのAVらしきものを見ていると、女性が全裸にコートを着た姿で街中を歩かされて、
人目のない所でコートの前を開けたり、車で移動したあと森のなかで木に縛り付けられ、男性に犯される感じのモノでした。
貴之さんの肩にそっと手を伸ばし、とんとんと叩くようにすると、
驚いたように振り向き、私の姿を確認するとそのAVの画面をけして向き合うようにしてくれました。
「今夜10時位に家に来て。玄関は物騒だから裏口の鍵開けておくから」
自分でも信じられない事を、貴之さんに言っていました。
貴之さんも信じられないと言う表情で、私の顔を見つめただ首を縦に振るだけした。
その日の夜。貴之さんに言ったように、裏口、キッチンの脇のドアの鍵を閉めずに電気を点けずに、リビングのソファで膝を抱えるようにして座っていました。
夜10時を過ぎ、10時30分になろうとした頃、キッチン脇のドアが静かに開き、貴之さんが中に入りキッチンテーブルの横を過ぎようとした時、
膝を抱えるようにして座っていたソファから立ち上がり、
「・・・貴之さん・・」
と小さく声を出したあと、何も着けずバスタオルを巻いただけの姿を見せ、
その身体に巻いたバスタオルを、床に落としていました。
そんな私の様子を見た貴之さんは、何も言わず近づいてきて、私を抱き締めるようにしてくれて、
「・・・彩織さん・・・いいの・・」
そんな言葉を掛けてくれて、私が小さく頷く動作をすると、唇を重ねて来てくれました。
夫ともしたことがない、長い長いキス。
唇を重ねるだけじゃなく、お互いの舌を絡めあい、吸い合う様な熱いキスに感じていました。
唇を離すと、私は貴之さんの身体に手を当てながら膝ま着き、履いていたズボンのボタンを外し、ジッパーを下げて、
パンツとズボンを膝辺りまで下げ、躊躇うこと無く貴之さんのそれを口に咥え、フェラチオをしていました。
貴之さんが来る前、リビングに付けられたカーテンはレースのカーテン共々開け放ち、膝を抱えるようにしながら窓から見える無数の星を、
何も考えず眺めていました。
少し弱い月明かりが、窓から差し込んで、全裸で貴之さんの前に膝ま着き、フェラチオしている姿を照らしている様に感じていました。
貴之さんは腰が少し引け気味で、遠慮している感がありましたが、
欲望に火が点いた私は、留まることを忘れた様に貴之さんのソレを、ジュルジュルと音を立てて咥えていました。
喉の奥まで、時々嘔吐しそうになりながらも咥え続ける私の頭に、
恐る恐ると言った感じで。貴之さんの手が伸びてきて、髪を撫でるようにしてくれています。
私のアソコはそれだけで激しく濡れて、フローリングの床に滴るように愛液が垂れるのを感じていました。
片手で貴之さんのソレを支え、もう片手は自らの胸を揉んで、股間の茂みを撫でるようにし、
普段は皮をかぶり、隠れている股間の小さな突起も硬くなり、顔を覗かせるようになり、
その突起を、自分の指の腹で擦るようにしている自分を、もう一人の自分が見ている感覚になっていました。
もう時間の感覚はありませんでした。
貴之さんのものを、どれだけの時間口に咥えていたのか・・
貴之さんが身に着けていたズボンとぱんつは、少し離れた床の上にありました。
貴之さんの顔を見上げるようにして、
「・・犯して下さい・・・また、やり捨てにして下さい・・」
私の言葉に貴之さんは表情ひとつ変えず、ただ一言、
「ソファに・・・」
と言って、私を一人がけのソファに浅く座らせ、肘掛けに両足を乗せるようにさせられました。
「こんな淫らな人だと思わなかったよ、お義姉さん・・・」
この時貴之さんは、私のことを始めてお義姉さんと呼んでくれました。
もちろんその裏にある言葉の意味に気がついていましたが、否定することは出来るはずもなく、
只々その言葉を受け入れるしかありませんでした。
昼間、新聞や雑誌を縛るために出したビニール紐が、テーブルの下の棚にあるのを見つけると、
それを手に取って、
「この紐で足閉じれないように、縛っていい?」
そう聞かれ、ただ黙って顔を見つめながら頷くと、手慣れた様にソファの肘掛けの隙間にその紐を通し、
私の足を本当に閉じれないように縛り、手をソファの背もたれの後ろで組ませられ、その手首をも縛られて、
私を身動きできない状態にさせた上で、挿入してきました。
「・・・ふぁぁぁ・・・」
身動きできない状態での挿入に、声を上げてしまった私。
先日と同じように、挿入してからしばらく貴之さんは動かずに黙ったまま、私の顔を見つめる様にしてきます。
恥ずかしさ、そして背徳心から貴之さんの顔を見つめ返す事ができません。
貴之さんはまるでその状況を楽しむかのように、私の顔を見つめてきます。
・・・ヌチャ・・・
ほんの少し貴之さんが腰を引くだけで、そんな水音が私の耳に届きます。
「彩織さん、かなりのMなんだね」
その言葉が私の胸に深く突き刺さりました。
私はマゾ・・・それもかなりのマゾ・・・
自分の中ので何度と繰り返していると、硬く尖った胸の先端が更に硬く、
貴之さんを受け入れているソコが、ヒクヒクを自分の意志とは全く関係なく動くのを感じていました。
「・・・あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
さほど早いピッチではないのに、声を押さえることが出来ずにいると、
口を塞ぐように唇を重ねられ、ピッチが早くなっていきます。
「んふ・・んふ・・んふ」
深い・・・深くて、熱い・・・
貴之さんのそれが抜き差しされる度に、押し出され引き出されする愛液が、
お尻を超えてソファの生地に吸い込まれて行くのを感じていました。
ふと、カーテンが開かれたままの窓に目が行き、こんな姿もしも誰かに見られたら・・・
そんな思いも湧き上がっていて、でももうどうすることも出来ない事に何故か、淫らな興奮を感じていました。
もう何度目も解らないほどイキ、言葉が出ないほど息が荒くなっていました。
貴之さんは射精するタイミングをどこか図っているような感じで、腰を動かしていました。
じっと目を見つめられ、目を合わせた時、
「・・・中でいいよね・・・」
私は何度も首を縦に振り、
「中で、中で来てください」
ソファの肘掛けに足を固定されて、両腕は背もたれの後ろ・・・。
なすがままになるしかない、そんなどこか諦めにも似た心境からの言葉だったかも・・・。
貴之さんは、フッと笑ったあと腰の動きを激しくしていき、
その動きに合わせるかの様に、私の声もリビングに響いていった。
膣の奥、お腹の深い所で何かにあたる感じ・・。
その感じを感じると同時に、深く大きな波に飲まれる感じと共に身体を一瞬硬直させ、
その後ヒクヒクと全身が痙攣しているような感覚を覚えた。
「このまま帰るよ、手首の紐は少し頑張れば自分で解けるから」
貴之さんの言葉が、少し遠くに感じる。
どこか朦朧とした視界の中で、貴之さんの姿が消えるまで追うようにして・・・
開いたまま固定された足、背もたれの後ろで縛られたままの手、にも関わらずウネウネと動く腰、
そして、貴之さんが中に出して行った体液が流れ出る感覚。
窓から差し込む月明かりの中、余韻に浸っている自分・・・。
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