それが届いたのは、それからさらに2日後だった。
見慣れた制服姿の男は、小さな小包を沙苗に渡してサインを求めた。
沙苗は身に覚えのない送り主の名前に首をかしげながら小包を開け、中身を見て悲鳴を上げた。
小さなダンボールの箱の中には、いろんな色のガラス玉が連なるブレスレットが入っていた。
箱の中で、数日前に見せられたシンボルが光を反射していた。
固まる沙苗は、次に鳴ったインターホンの音に飛び上がった。
壁のディスプレイを見ると、あの日と同じ笑顔を浮かべた玲奈が玄関の前に立っているのが見えた。
沙苗はどうする事も出来ずに、廊下を歩いて玄関に向かった。
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