服を着たまま眠る妻。
そのベッドの横で服を脱ぐ男。
そんな光景にさえ何も言えず、俺はただ立ち尽くしていた。
「いいねぇ・・・たまんないよ、アンタ・・・」
そう言いながら、木村は俺と妻の顔を交互に見ていた。
明るい蛍光灯の光の中で、妻は眠り続けていた。
スカートははだけ、その足は木村が手を離した時のまま 片足だけを曲げてだらしなく開いている。
伸びた方の足首には、脱がされた下着が小さく丸まっていた。
全裸になった木村が、髪をかきあげながら耳元に口を近づけるのを、俺はベッドの足元から見ていた。
手に持ったカメラには、2人の顔がアップで写っている。
聞き取れない何かを声で呟き続けていた木村が、妻の頭に手を添えながらキスをした。
伸ばした舌を妻の口に捻じ込みながら、唇で唇を噛んだ。
ニチャニチャと音のする下品なキスだった。
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