「おい、見ろよあの顔・・・」
ホテルに備え付けられたテレビに、ビデオカメラから伸びるコードが刺さっている。
木村は旦那に屈辱的な言葉を言わせた光景を、何度も繰り返して再生している。
ヒャハハハハと楽しそうに笑いながら、せっかく体を洗った私に奉仕をさせた。
私は並んで座る3人の股間に手と口を伸ばして頭を振った。
「たまんないな・・・ほらコレ・・・ギャハハハハ!」
「すげぇ顔・・・これ泣いてるんじゃね?」
「・・・これから優子を抱くときは、ずっとコレを流しておくかな?」
「それより写ってる全員の顔にモザイク処理して、輪姦パーティーのBGMにしようぜ・・・」
頭の上で悪魔のような会話が続いた。
旦那が貶されることよりも、まるで私の持ち主のような態度にもやもやとした。
そしてそんな感情を見抜いた木村が、携帯の画面を私に向けた。
「逃げられるなんて思うなよ?・・・もう戻れないぞ」
そこには、身分証を額に張り付けられた私が、変態ポーズで写っていた。
両手を頭の後ろで組み、はしたなくガニ股に足を開いて・・・
そこに写る部屋は、ホテルではなく自宅のリビングだった。
張り付けられている身分証は、偽造された診察券ではなく、本物の免許証だった。
そして私は、自分の心が折れた日を・・・
木村の悪意に屈服させられた日を思い出した・・・
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