5月1日
この日は日曜日だったが、山崎は涼子の自宅の玄関で、涼子の隣に立つ旦那と話していた。
「そうですか、お隣に」
「これからよろしくお願いします」
山崎はニコニコと笑いながら旦那への引っ越しの挨拶を進める。
その声は、涼子が初診の日に診察室で聞いたような、朗らかな印象を与えるものだった。
涼子は旦那の少し後ろに立っているので、旦那はその表情の変化には気づいていない。
時折うつむき、声を我慢するために半開きになった口から大きく息を吐いている事にも。
下着の中にはリモコンバイブが取り付けられ、そのバイブが山崎のポケットの中から操作されている事も。
この4~5分の間に、開発されつくした膣が2回も絶頂した事にも。
山崎がポケットの中のリモコンで、バイブの動きを振動から伸縮に変えた。
涼子は、その目で3度目の絶頂が近づいたことを山崎に知らせる。
そしてそろそろ話を終わらせようかと旦那が声を出しそうになった瞬間、旦那の隣に立つ涼子が、旦那と話す山崎の目を見ながら体を震わせた。
玄関の扉が閉まると、旦那は手渡された手土産の袋をまさぐりながらリビングのソファーに座った。
涼子は「少し出てくるわね」と旦那に声をかけると、了解の声も待たずに玄関の扉を開けた。
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