ステンレスのトレーが台に置かれ、金属音が部屋に響いた。
羞恥と不安を感じている涼子には、医師がゴム手袋を着ける音までも冷たく感じた。
「さて、では始めますね・・・」
初診の日は、恥ずかしさと嫌悪感で死にそうなほど惨めな気分になった。
しかしこの日は、そこまでの嫌悪感を感じていない自分がいた。
自分が恥ずかしい女だとは思いたくない涼子は、自然と3度目だからだと思い込もうとしていたが、本当の理由はもちろん医師の投与している催淫剤にあった。
んっ・・・・
医師の指がクリトリスに触れ、不用意に声が出てしまう。
心に恥ずかしいと思う気持ちが一気に湧きあがり、涼子は熱くなった顔を両手で覆う。
医師の指は何も気にした雰囲気はなく、触れるか触れないかの力加減でクリトリスから膣口に向かってゆっくりと降りていく。
そんな動きを何度か繰り返すと、膣穴をグッと押した。
「・・・やはり少し・・・」
医師が小さな声で言った。
不妊を心から心配している涼子は、医師に意味深な一言を呟かれただけで、羞恥心よりも不安が勝る気持ちになる。
「・・・どうですか?・・・あの・・・何か原因が」
「ん?・・・いえいえ、まぁまだ原因の可能性を探している段階なのですが・・・」
そういうと医師は説明を始めた。
それは少し濡れにくく、それが原因かもしれないという内容だった。
普通ならば問題になる可能性は低いが、例えば旦那のテクニックが拙かった場合、体の準備が整わない状態で性行為が終わっているのではと。
もちろん内容は全て嘘なのだが、もっともらしく医学用語をちりばめられると涼子に正誤の判断がつくわけがなかった。
「まぁ旦那さんのテクニックと、ご夫婦の相性の問題ですけどね」
そういって医師は、はっきりと明言せずに旦那を罵り、旦那との相性を疑わせる言葉も忘れなかった。
「・・・あの・・・どうしたら・・・」
カーテンの向こう側から聞こえる涼子の声は小さく、心から怯えているように聞こえた。
医師は一つ目のハードルが簡単に攻略できたことを喜び、声を出さずに少し笑った。
「大丈夫ですよ、問題ありません」
「・・・・」
「体は、ちゃんと反応しますから。ただ適切な場所に刺激を与えて、反応しやすいように解してやればいいだけです。」
では、少し刺激していきますねという言葉の後、山崎は涼子の返事を待たずに愛撫を始めた。
もちろん催淫剤を投与され始めて3週間が経過した涼子の体は、クリトリスを指で押しつぶされただけで大量の愛液を分泌し始めたが、医師は何も言わずに続けていった。
膣口から溢れた愛液を指先で掬い、クリトリスに塗り付ける。
それを数回も繰り返すと、涼子の膣の粘膜が開いた。
それはたったこれだけの刺激に反応し、赤く充血して快楽を求めていた。
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